Spotifyは11月21日、世界のZ世代のカルチャーやトレンドを調査した年次報告書「Culture Next」の2024年版を発表した。報告書の内容を一部抜粋して紹介する。
Z世代の7割超は「自分たちの世代が主流である」と認識
まず、カルチャーに対するZ世代の見解を調査。日本のZ世代の94%が「日常の活動中に音楽やポッドキャストを聴くと、その瞬間に生きている実感がわくことが時々あるいは頻繁にある」と回答した。
さらに、Z世代の74%は「自分たちの世代は傍流ではなく主流(メインストリーム)だ」と認識していると回答。この割合は2021年時の調査と比較して15pt上昇している。
Z世代の約9割が音楽と思い出が結びつく
次に、音楽に関する傾向を見ると、日本のZ世代の92%が「今夢中になっている音楽は、これからもずっと心の中に残り続ける」と回答した。
また日本のZ世代の87%が「恋愛対象の相手と音楽の好みに共通点があると、つながりが深まる」と回答。他にも86%が「特別な瞬間に聴いた歌は、思い出を呼び起こす忘れられないサウンドトラックになる」と考えていると答えた。
さらに、Spotifyには2人のユーザーが音楽の好みを1つの共有プレイリストにまとめることができるBlend機能があるが、過去2年間に作成・共有されたBlendプレイリストを見ると、60%がZ世代により作成されたものであることもわかった。
Z世代によるビデオポッドキャストの視聴率は前年比+58pt
最後にZ世代によるビデオポッドキャストに関する傾向を調査。視聴時間を見ると、2024年上半期で前年比+58ptとなり、グローバルでの合計視聴時間は29億分にも達した。
さらに、Z世代のポッドキャストのライブや収録イベントに参加したことがあるかを調べると、37%があると回答した。
加えて、日本のZ世代を対象に、話題のポッドキャストの最新エピソードを聴くことにより高い文化的ステータスを感じているか質問。その結果、感じると答えた人は30%となった。
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