博報堂の新規事業開発を担うミライデザイン事業ユニットは、Hakuhodo DY ONE、AI技術を活用したWebマーケティング支援を行うAI Hackと、AI検索でのブランド情報最適化に関する実証実験を開始する。
生成AIを活用した検索エンジンの普及により、生活者の情報収集行動や取得情報が大きく変化している。一方で、AIが企業やブランドの情報を正しく認識していなかったり、意図に反した表現による回答が表示されたりするケースもあり、AI検索の最適化は企業の課題となっている。
なお、AI検索を最適化する手法は、AIO(AI Optimization)、AEO(Answer Engine Optimization)、GEO(Generative Engine Optimization)、LLMO(Large Language Model Optimization)などと呼ばれている。
この状況を受け、企業がAI時代に最適な情報発信戦略を構築できる社会の実現に向けて3社が共同で実証実験を行う。AI Hackが提供するAIO分析ツール「AI Hack」と、博報堂の生活者発想・クリエイティビティ、Hakuhodo DY ONEが持つデジタル領域の知見・ノウハウを組み合わせ、AI検索で課題とされる正確性やブランドイメージの適合性など、AIが出力する回答を質的に評価し、改善策を提案する。
実証実験では、AI Hackが提供するAIOツール「AI Hack」を活用し、以下の4つの内容を進める。
- AI検索での自社ブランド情報の表示状況の可視化では、AI検索エンジンが自社のブランド情報をどのように認識し、表示しているかを詳細に分析する。
- AIによる回答内容の評価では、AIが生成する回答の正確性やブランドイメージへの適合性などを評価する。
- AIに最適な情報発信戦略の策定と効果検証では、AI検索の特性に合わせた情報発信戦略を策定し、その効果を検証する。
- AI検索のアルゴリズムの研究では、AI検索エンジンのアルゴリズムを研究し、ブランド情報最適化のための知見を深める。
今後は、実証実験の結果を踏まえ、AI検索最適化の共同ソリューション開発を進めるという。
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