2008年9月12日、ベルサール神田で、ネット&モバイルマーケティングの「今」がわかる強力セッションが目白押しの翔泳社主催イベント「MarkeZine Day 2008」が開催された。
最初の基調講演には、時事通信社編集委員の湯川鶴章氏が登壇。「米国最新動向から探るマーケティングの近未来~加速する自動化マーケティング」と題して、講演を行った。
まず湯川氏は、現在、ネットマーケティングは過渡期にあり、個人単位のクリエイティブから、テクノロジーを使ったオートメーションに変わっていくだろうと述べた。
広告の究極の姿は、「コミュニケーション、セールス、サービス」であるという。しかし、たとえばアマゾンのレコメンデーションメールでさえも、ユーザーにとっては「すでに関心のない」情報を送り続けている場合もあり、究極の姿にはまだほど遠い状況だ。だが、考え方を変えれば、ネットマーケティングは、まだまだ改善の余地があり、まだまだビジネスチャンスがあるわけである。
これを改善し、ビジネスを広げていくには、広大な範囲をターゲットとせねばならず、複数のベンダーが得意分野で力をあわせる必要があるという。それを実現する具体例として、マーケティングアプリケーションを統合するOMUNITURE Genesisなどを紹介した。
つづいて、オムニチュア株式会社代表の尾辻マーカス氏と、マーケティング&チャネルプログラムディレクター 水嶋ディノ氏が「企業戦略に貢献するオンラインマーケティング~投資効果の立証と継続的改善の実現に向けて~」と題し、二部に分けて講演を行った。ビジネスゴールを見据えたKPI(主要業績評価指標)の設定の重要性とともに、湯川氏が紹介したOMUNITURE Genesisを詳細に説明した。
午前最後の講演は、オーバーチュア株式会社マーケティングコミュニケーションマネージャーの河田顕治氏が登壇。「次世代のクリック課金型広告『インタレストマッチ』について」と題し、2008年7月17日に公開し、話題となった「インタレストマッチ」について紹介。検索連動型広告、コンテンツ連動型広告と比較しながら、新しい「興味関心連動型広告」と定義した。
午前の講演は、盛況のうちに終了。午後からは、会場を2つに分け、二部構成で進行する。