各業界との連携で携帯の枠を超えたコンテンツプラットフォームを目指すau
契約回線数の伸びは穏やかになっている中「携帯の形ではないコンテンツプラットフォーム」を模索するKDDI。11月28日に開催されたmobidec2008で行われたKDDIコンテンツ・メディア本部コンテンツサービス企画部長の竹之内剛氏の講演から、携帯をキーに各業界と新たなビジネスを生み出していこうとする戦略が見えてきた。
携帯の形ではないコンテンツプラットフォームの形成を
冒頭、竹之内氏は今年3月に3000万契約を突破したauのモバイルビジネスにおける状況を紹介。auは早くからパケット定額制を導入してきたため、他キャリアと比べ利用ユーザーが多いことが特徴だ。ただし、最近ではライトユーザーが増え、その割合が減りつつある。それでも全体の7割くらいで落ち着くのではないかと予想されている。
auユーザーの1人あたりのコンテンツ利用額は500円以上にまで成長しており、データARPU(加入者一人あたりの月間売上高)も今年の第2期で2,210円と確実に上昇を続けている。また、デジタルコンテンツの流通は年平均約20%の割合で増加している。
日本の携帯電話契約回線数は1億台を突破し、契約回線数の成長は穏やかになってきた。しかし、コンテンツを利用しているユーザーは半数にも満たないため、拡大の余地がある。
もう1つの市場拡大の糸口としてKDDIが掲げるのが、携帯の形ではないコンテンツプラットフォーム。au BOXやPCを利用したLISMOの展開、そしてライフスタイル戦略について紹介した。