国内最大のSNSサイト「mixi」を運営するミクシィの、平成19年3月期、第3四半期の単独決算発表が、1月30日に行われた。昨年11月にはじめての決算発表(平成18年9月中間期)を行ってから、今回で2回目。
発表された資料によると、2006年12月31日を末日とする第3四半期の業績は次のとおり(カッコ内は、平成18年9月中間期)。売上高は34億1,700万円(19億4,700万円)、営業利益は14億7,100万円(8億7,900万円)、経常利益は14億3,100万円(8億4,300万円)、純利益は7億5,700万円(4億4,300万)となった 事業別に見ると、インターネットメディア事業では、売上高は24億520万円。うち広告売上は21億2,166万円、プレミアム会員料金による売上高は2億8,353万円。
同社がSNSサイト「mixi」にさきがけて1997年に運営を開始したデジタル系求人サイト「Find Job!」によるインターネット求人広告事業では、利用企業数、登録求職者数および求人数が順調に推移し、売上高は10億1,257万円となった。「Find Job !」は前回決算時に、次期システムの開発中止による4,059万円の特別損失を計上していた。
同社は今回の決算発表の前日、1月29日に、ミクシィのユーザー数が800万人の大台に乗ったことを発表。2006年12月からモバイルでの投稿が可能になったことなどが、ユーザー増に貢献した。また、PCとモバイルを合わせたページビューでは、12月は若干低下したものの、1月は100億PV間近だという。
決算発表の席上では、2月5日から開始される動画共有サービス「mixi動画」の概要が発表された。1ファイル最長5分、最大50MBの動画を1ユーザーにつき、最大500MBまでアップすることが可能で、携帯からのアップロードもできる。アップロードできるのはmixiプレミアムユーザーのみで、閲覧のみ全mixiユーザに許可されている。プレミアムユーザーのみの限定サービスとしてなっている点については、ユーザーの混乱を防ぐためとしている。
プレスリリース:「平成19年3月期 第3四半期財務・業績の概況(非連結)」 (PDF)