次の10年はプラットフォームもクラウド化
セールスフォース・ドットコムは、「クラウドコンピューティング・モデル」「サブスクリプション・モデル」「1/1/1社会貢献モデル」という3つのモデルを掲げて1999年に創立。以来10年にわたってビジネスを拡大し、現在は55,400以上の企業・団体が同社のサービスを活用するまでに成長した。
セールスフォース・ドットコム会長 兼CEOのマーク・ベニオフ氏は、「この10年間を表す言葉はただ1つ、"The End of Software" しかない」と言い切っている。さらに「これからの10年は、アプリケーションだけではなくプラットフォームもクラウドコンピューティング環境で実行される"エンタープライズ・クラウドコンピューティングの時代"になる」と語る。
成長を続けるクラウドコンピューティング市場
世界SaaS市場もこの10年で成長をとげており、IDCは、2004年は42億ドルだった市場規模は2012年には198億ドルになると予測。また、AMR Researchは、今後5年間、クラウドコンピューティング業界は永続ライセンス・ソフトウェア市場を大幅に上回る2桁台のペースで成長していくと予測している。
ベニオフ氏は「これからの10年間は、クラウドコンピューティングの低コスト、低リスク、迅速なROI(投資利益率)が、業界の発展を促進する要因になるだろう」と語っている。セールスフォース・ドットコムのユーザーである、GoogleのCEO、エリック・シュミット氏は「これからの10年に乾杯」と祝福の言葉を寄せており、世界同時不況にみまわれた今、セールスフォース・ドットコムが推進する企業のクラウド化の波はさらに広がりそうだ。
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