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多様化するモバイルビジネスの「リアル・チャンス」をさぐる! mobidec2009レポート

ソーシャルアプリ開発は巨大ビジネス市場になるのか? mixi、モバゲー、Facebookによるパネルディスカッション

 11月25日に開催されたmobidec2009では、mixi、モバゲー、Facebookとソーシャルアプリで注目を集める3つのSNSの代表者が一堂に会し、現状や今後の動向についてのパネルディスカッションが行われた。【バックナンバー】

注目を集めるソーシャルアプリ開発市場

 SNS(ソーシャルネットワークサービス)の新たな起爆剤として注目を集めているソーシャルアプリ。「これは新たなビジネスモデルを提供するものになるのか、また既存コンテンツとの違いはどこにあるのか」──。誰もが大きな関心をもっているのではないだろうか。

 mobidec2009ではそんな疑問に答えるべく、「mixi、モバゲー、Facebookにおけるソーシャルアプリによるオープンプラットフォームの動向」というテーマのパネルディスカッションを実施した。

 パネラーはモバゲータウンを運営するディー・エヌ・エー(DeNA)取締役ポータル事業本部長兼COOの守安功氏と、ミクシィ取締役mixi事業本部長の原田明典氏、「Facebook」に詳しいブレークスルーパートナーズ マネージングディレクターの赤羽雄二氏の3人。コーディネータはモバイル・コンテンツフォーラム常務理事の岸原孝昌氏である。パネルディスカッションとはいうものの、岸原氏が選択したのは講演方式。「各社が提供するソーシャルアプリのプラットフォームとはどんなもので、どんな可能性があるのかショートプレゼンをしてもらいたい」と語り、DeNAの守安氏のショートプレゼンが始まった。

パートナーの収益化プログラムに注力するDeNA

 ミクシィに先行を許したとはいえ、DeNAでは今年9月にモバゲータウンのゲームAPIの提供とプラットフォームの公開を発表し、オープンプラットフォームの構築に取り組んでいる。「当社のプラットフォームの特徴は、mixiとは異なりゲームというジャンルに絞っていることだ」と守安氏は語る。ゲームに絞った理由として守安氏は、モバゲータウンがゲーム好きのユーザーが多く集まっていることもあるが、ソーシャルゲームのビジネス規模が世界市場で急速に伸びていることを挙げる。

 DeNAではパートナーとWinWinの関係が築けるように、立ち上げからマネタイズ、運用に至るまでのパートナーサポートプログラムを用意している。「特に重視しているのはマネタイズ(収益化)サポートだ」と守安氏。モバコインを使った課金プログラムや広告プログラム、アバター販売などを用意し、パートナーの収益化を支援している。

 オープン化のスケジュールについては「現在は一部のパートナーにのみだが、来年の3月には完全開放をする予定」という。「内製したソーシャルゲーム3タイトルの売り上げは、1カ月間で約3億円。ページビューも伸びている。1~2年先には、ソーシャルゲームはモバイルに移っていくはず。月間の売上が10億円のソーシャルゲームが登場してもおかしくない」と守安氏は力強く言い切った。

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/01/16 00:00 https://markezine.jp/article/detail/9341

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