SEOのPDCAとは
具体的な無料SEOツール活用法の前に、SEO対策をする上での運用の流れを確認したい。ご存知の通り、よく活用されるマネジメントサイクルとして「PDCA」があるが、SEO対策に置き換えると以下のようになるだろう。
- 計画(Plan)…自社サイト・競合サイトを調査し、施策内容を計画
- 実行(Do)…施策実行
- 評価(Check)…検索順位の確認・施策内容を評価
- 改善(Act)…施策の継続、修正、破棄を決定
【注】上記はSEOキーワード選定が終わった段階の一般的なPDCA
この記事で紹介する無料SEOツールの提供元である株式会社ディーボでは、PDCAの各フェーズで活用できるSEOツールを提供しているが、その中でも最も需要が高い「計画(Plan)」「評価(Check)」のSEOツールを紹介していこう。
計画(Plan) 無料SEO診断ツール「itomakihitode.jp」
「計画(Plan)」の中で、実際にSEO対策の施策内容を計画する際に必要なのは「自社サイトと競合サイトの調査」だ。まずは自社サイトと競合サイトの状況を把握しなければ、施策の計画を立てることができない。経験に乏しいSEO担当者は、まずここで「どうすれば効果的で、効率的な調査ができるかわからない」という事態に陥る。また、検索エンジンでいろいろなSEOツールを探し、ツールを使っていても調査対象の全体を俯瞰するのがなかなか難しい。
この課題を解決してくれるのが無料SEO診断ツールの「itomakihitode.jp」だ。
itomakihitode.jpの特長
itomakihitode.jpの特長は「自社サイトと競合サイト上位10件の平均が視覚的に比較できる」という点に尽きる。
自社サイトと競合サイトの調査はitomakihitode.jpのこのレーダーチャートを見れば自社と競合の差が大体わかるようになっている。このレーダーチャートは8項目あり、被リンク数やキーワード比率、ドメイン年齢といったSEOの指標として代表的なものばかりで無駄がない。
これで競合との差をイメージしながら詳細の診断データを見ていけば、ポイントを絞ってSEO施策を計画することができるだろう。
itomakihitode.jpの診断内容
itomakihitode.jpは無料ながら、SEO対象のURLとキーワードを入力するだけで、以下のように自社サイトと競合サイトのSEO情報を俯瞰するには十分な情報を提供してくれる。
- Yahoo! JAPAN、Google、Bingの検索順位
- titleタグ、meta description、meta keywordsの内容とキーワードの強調表示
- 自社サイトと競合上位10件平均のSEO要因状況レーダーチャート
- 自社サイトのキーワード出現状況グラフ
- 以下の項目の自社サイトと競合サイト上位10件平均値、および診断内容表示
- ページランク、Yahoo!カテゴリ、ドメイン年齢、インデックス数
- 被リンク数、被リンクドメイン数
- 総単語数、内部発リンク数、外部発リンク数
- キーワード比率(titleタグ、meta description、meta keywords、ページ全体)
- キーワード出現数(titleタグ、meta description、meta keywords、ページ全体)
自社サイトと競合サイトの調査は、まずitomakihitode.jpのレーダーチャートを見て自社と競合の差を把握。次に劣っている部分について、上記のように表示される詳細データを確認し、SEO施策の計画を立てる。このフレームワークで調査を実施すれば、手順に迷うことなく情報収集作業コストも圧縮されることだろう。
自社サイトと競合サイト上位10件の平均が視覚的に比較できる「itomakihitode.jp」の詳細はサイトでご覧ください。
計画(Plan) 無料被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」
前ページで紹介したitomakihitode.jpを活用することで自社サイトと競合サイトの調査は可能だが、SEO対策を進めていく過程で部分部分において、より詳細の調査が必要になってくる。
近年、被リンクを中心とした外部対策状況が上位表示との相関が強い傾向にあるため、自社と競合の被リンクを調査する必要に迫られる場面も多々出てくるだろう。そこで、「計画(Plan)」の部分から無料被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」について紹介する。
hanasakigani.jpとは?
hanasakigani.jpには自社と競合の被リンク状況を比較できる「競合被リンクチェックツール」と自社サイトの被リンク状況をチェックできる「マイサイト被リンクチェックツール」、競合被リンクチェックツールをさらに強化した「hanasakigani.jp Pro」の3つのツールがある。
日常的には競合被リンクチェックツールを使い、上位サイトがどれくらいの被リンクを有し、自社サイトとどれだけの差があるのかを把握するのに活用する場面が多い。
競合被リンクチェックツールでもかなりの情報収集・分析が可能だが、hanasakigani.jp Proを利用することで時間コストの削減および調査精度を向上できる。hanasakigani.jp Proは法人なら登録すれば無料で利用が可能。作業効率を向上するためにもぜひ登録しておきたい。
今回はhanasakigani.jp Proをベースに解説する。
hanasakigani.jp Proの特長
hanasakigani.jp Proは競合被リンクチェックツールの強化版だが、最も重要視したい特長は「競合サイトの平均値が表示される」点だ。
被リンク状況調査で、itomakihitode.jpのように競合平均と簡単に比較できるのは作業効率化を目指す上では必須。それ以外には以下の情報を取得できる。
- 自社と競合サイトの被リンク数グラフ
- 被リンク数、最大ドメイン数
- ページランク、Yahoo!カテゴリ登録有無、ドメイン年齢
また、競合サイトの平均値以外にもhanasakigani.jp Proには競合被リンクチェックツールにはない機能や特典があり、以下にまとめた。
- 競合サイトの調査が通常10件のところを50件まで可能
- 被リンクのIP数もチェックが可能
- アルゴリズムレポートなど公開されていない各種レポートのダウンロードが可能
適宜被リンクチェックを行い、自社と競合の状況を把握してSEO施策を計画・実行しよう。
上位サイトがどれくらいの被リンクを有し、自社サイトとどれだけの差があるのかを無料で把握できる「hanasakigani.jp」の詳細はサイトでご覧ください。
評価(Check) 無料検索順位計測ツール「SEO TALK」
評価(Check)の部分で必要になってくるのが、検索順位の計測。毎日毎日、自分で検索エンジンを使って順位を調べるのは作業効率化の観点から避けたいところだ。また、評価するためにはどんなSEO施策をいつ実施したかを管理していなければ評価ができない。しかし、施策実施管理ができていないSEO担当者も少なくないのではないだろうか。
そこで、これらの課題を解決する無料SEOツールが検索順位計測ツール「SEO TALK」だ。
SEO TALKはhanasakigani.jp Pro同様、法人なら登録すれば無料で利用できる。それでは具体的な解説をしていく。
SEO TALK 3つの特長 その1…SEO施策を日ごとにメモが可能
SEO TALKではSEO施策を日ごとにメモが可能だ。メモするのを忘れさえしなければ、いつ何をしたかわからなくなる、という事態を避けることができる。順位グラフの上にメモマークが出るので、順位変動との関連性もわかりやすい。
SEO TALK 3つの特長 その2 …日次で300位まで自動で順位計測
SEO TALKはASP型のため自動で毎日順位を記録する。これで順位の記録が滞ることはない。また、100位までしか順位チェックができないSEOツールが多いがSEO TALKは300位までチェックするため、順位が低いケースでも動きがつかみやすくなる。
SEO TALK 3つの特長 その3…アルゴリズム変動アラート
たびたび起こるYahoo! JAPANのアルゴリズム更新。アルゴリズム更新が発生した場合はグラフ上に「Y!」マークが表示される。これにより、アルゴリズム更新による順位変動かどうかを直感的に把握することが可能だ。
SEO TALKの順位計測とSEO施策メモ機能を使いこなせば、SEO施策の評価に必要な情報が抜けてしまう、という事態にはならないだろう。
検索順位の計測を効率よく行える「SEO TALK」の詳細はサイトでご覧ください。
SEOのPDCAをサポートする、その他の無料SEOツール
株式会社ディーボでは、SEOのPDCAをサポートするツールを他にも提供している。下記の図にPDCAサイクルと各フェーズの代表的なSEOツールをまとめたので、適宜活用してみてはいかがだろうか。