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ブログは死なず。“ブーム”から“成熟”に至ったブログ広告記事サービス

ブログは中長期的なブランディング向上に優れたメディア

 もともと、ロッテの龍馬伝フェアのプロモーションは、“限られた予算だが特徴のある商品なので消費者の認知を促したい”という目的で、ブログタイムズのサービスが利用された。各ブログでの反応、そこから波及したTwitterの反応などはニュースサイトにも取りあげられた。期待以上のヒットになったようで、「ブログタイムズを利用しなければ、ここまで売上は伸びなかっただろう」とロッテの担当者も満足のいく結果が出た。特に高く評価されたポイントは、次のような点にあるという。

  1. 低予算でも利用でき、予算に応じて実施規模を柔軟に調整可能
  2. 視聴者・読者へのリーチ単価で見るとテレビCMと比べても遜色のない水準

 ブログタイムズのサービス料金は、基本料金40万円に30名のブロガーによる記事掲載料金の12万円を加えた52万円から。掲載ブログ数で料金は変動するが、予算規模に応じたプランニングが可能だ。

 リーチ単価については、ロッテの事例では1カ月間で52万PV超を叩き出した。「リーチした先まで考えると、テレビCMは素通りされてしまう可能性もありますが、ブログは読者の意思で能動的に目で追って読まれます。一定の規模において比較した場合には、テレビCM以上に良い結果だったと言えるのではないでしょうか」と三島氏は言う。

 ロッテの事例では、さらにアンケート調査を実施。ブログ記事を見たことで龍馬伝フェアに関心を持ったユーザーは64%に上り、商品を欲しくなった人は60%、ブログ内のリンクをクリックして詳細まで知りたいと思ったのは59%、誰かに記事の内容を伝えたいと思った人は44%という結果になった。

龍馬伝フェアの調査結果
ブログ記事を閲覧することで、読者の興味・関心が底上げされているケースが多い
龍馬伝フェアの調査結果。ポジティブな反応が高い

 この結果は、龍馬伝フェアをもともと知っていたかどうかでクロス集計すると、さらに興味深いデータへと変わる。「もともと知っていた人」の回答に限って見ると、全般的に評価はさらに高くなる。

事前にフェアを認知していたかどうかで比較したところ、
「元々知っていた人」の反響が全般的に高評価となった
事前にフェアを認知していたかどうかで比較したところ、「元々知っていた人」の反響が全般的に高評価となった

「ブログは、すぐにコンバージョンへつながるような即効性は薄いかもしれませんが、“ある程度の期間を掛けて知名度・ブランディングを向上させ、購入の後押しをする媒体として価値がある”と感じていただけている広告主が多くなってきているようです。例えば、新商品のプロモーションだけでなく、既存商品の違う利用方法を提案する、実際の使用感などを伝えるなどの目的で利用していただいている企業もあります。業態はメーカーだけでなく、レジャーやエンタメ系までさまざまですね」(三島氏)

ブログは死なず。ただブームが去るのみ

 「『ブログは死んだ』と言う方も一部には居らっしゃるかもしれませんが、一過性のブームが過ぎ去って成熟期に入ったのではないでしょうか。プロモーションの目的次第で、ブログは有効なメディアです。ブログは死なず、まだまだ伸びシロのあるメディアだと感じています」(三島氏)

 プロモーションの目的に応じて、広告記事の掲載を依頼するブロガーを選定する。広告主の視点とブロガーの視点を組み合わせた広告記事のプランニングを考える。そうした柔軟性・企画力を高めていくことで、さらに広告主にとって最適なプロモーション手段となっていく。三島氏は今後のブログマーケティングのあるべき姿について、このように語った。

株式会社PR TIMES
サービスマネジメント本部マネージャー 三島 映拓 氏
株式会社PR TIMES サービスマネジメント本部マネージャー 三島 映拓 氏

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2010/09/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/11377

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