今回のまとめ
ここまで、ユーザーエージェント情報の仕組みと、ブラウザの識別の難しさについて述べてきました。しかし、識別が難しいからといって、意味がない、ということを主張したいわけではありません。繰り返しになりますが、ほとんどのブラウザやロボットは正しい情報を送ってきます。偽の情報が含まれていてもそれを識別することは難しいものの、その割合は一般的にかなり低いものです。
では何が言いたいのかというと、すべての情報が完璧に解析できるわけではない、ということです。正しく解析を行っていけば、必ずブラウザがわからない、つまり集計において「不明」となってしまうアクセスが出てきてしまいます。たまにブラウザの解析で「不明」がない結果を出すサービスがあったりしますが、その場合は不明なものを除いている、といった処理をしているはずです。
また、アクセス解析サービスにおいて、ブラウザの解析がどのように行われているのかがわかれば、解析結果からより多くのものを読み取れるようになるでしょうし、ツールやサービスを選択する上でも、役立つのではないかと思います。
