ソニーは5月24日、プラスチックフィルム上に有機薄膜トランジスタ(有機Thin Film Transistor=有機TFT)と有機EL素子を集積化する技術を開発し、世界で初めて有機TFTによるフルカラー有機ELディスプレイの駆動に成功したと発表した。
ディスプレイの機械的な柔軟性を確保するため、基板にはプラスチックフィルムを用い、TFTの絶縁膜には、硬質な無機絶縁材料を撤廃し、有機絶縁膜のみを採用した。これにより、曲げた状態でも画像表示可能だという。厚さ0.3ミリと超薄型で、かつ軽くて曲げることもできる。時計のように腕に巻きつけてテレビを見ることもできそうだ。商品化や価格のめどは立っていない状態だが、ソニーはその利用範囲は広範に及ぶものとしている。
ニュースリリース:「プラスチックフィルム上の有機TFT駆動有機ELディスプレイで世界初のフルカラー表示を実現」(ソニー報道資料)