米グーグルは昨年公開した「Transparency Report」を強化し、国や地域ごとにトラフィックの状況をグラフで閲覧することが可能になった。これによって、グーグルのサービスがブロックされている、あるいはサービスがダウンしている状況を知ることができる。
グーグルは、サービスの停止期間を視覚化することによって、それが政府によるブロックなのか、ケーブル切断によるものかによらず、その地域で自由な情報流通に混乱をきたしていることを示すことが目的だとしている。
たとえば、ムバラク政権への抗議活動が活発化したエジプトでは、1月27日から2月1日まで、検索、Gmail、YouTubeなどを含むグーグルのすべてのサービスがダウンしている。こうした注目すべきグラフの変化があったところには、グーグルが注釈を入れている。
また、「Transparency Report」では、世界中の政府機関からグーグルに寄せられる、コンテンツ削除依頼、ユーザーやサービスに関する情報提供依頼についても情報公開している。地図上には、過去6か月間の間にグーグルに寄せられた依頼の数を、一定の制限のもとに公開している。情報は、2009年の7月から12月まで、2010年の1月から6月までの6か月ごとにまとめて集計されている。
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