気になる音楽サービス「Spotify」の機能は?
ビジネス面を取り上げたところで、続いてはサービスの機能面について触れてみよう。
Spotifyは専用のアプリをダウンロードして利用する。アプリの備えている機能は、次のとおり。
- プレイリスト機能
- 楽曲/アルバム/プレイリストの共有機能
- モバイル対応
- オフラインでの音楽再生機能
- 音楽検索機能
- ライブラリ機能
- トップリスト機能
- 国外対応
- アーティストラジオ機能
- iTunesなどのローカル音楽ファイルのインポート機能
- アーティストのレコメンド機能
- 有名アーティストのバイオグラフィー
ソーシャル性を意識、音楽SNSとも言えるSpotify
プレイリスト機能は楽曲再生のためのリストを作れるというものだが、特徴的なのはソーシャル性。誰かに薦めたいプレイリストを作ったら、アプリ内からFacebook、Twitter、Deliciousに情報を拡散できる。
![アプリ内の[Share]にドラッグ&ドロップするとFacebookなどで共有できる](https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/14473/14473_03.gif)
あるいはSpotifyアプリ内で登録済みの友人に対しては、個別にプレイリストをお薦めすることにも対応(Facebookと連係して友達情報を取り込むことができる)。その場合、誰かから薦められたプレイリストの情報は、Spotifyアプリ内の「inbox」にまとめられる。これはプレイリストに限った話ではなく、楽曲単体やアルバムでも共有できるようになっている。
その上、ただ共有するだけではなく、仲間内で「ああでもない、こうでもない」とプレイリストを共同編集して一緒に作り上げる「Collaborative playlist」の機能も備えている。
インターフェイス自体も、SNSとしての機能を意識したものになっている。自分のプロフィール、よく聴く楽曲やアーティストのベスト6、☆印(お気に入り)を付けた楽曲、作成したプレイリストといった情報を公開設定すれば、友人と好きな音楽に関する情報を共有できる。


また、Spotifyアプリの右カラムには友人のリストを展開可能。前述の楽曲・アルバム・プレイリストの共有は、ドラッグ&ドロップで簡単に実現できるような設計になっている。
「Spotify」「Unlimited」「Premium」 ― プランによる機能の違い
広告の有無もそうだが、利用プランの違いで大きく異なるのがモバイル機能だ。
「Premium」プランならフル機能が使え、オフラインでも指定しておいたプレイリストに含まれる楽曲を再生できるようになる。ただ、それ以外のプランでは、オフラインでの再生機能はもちろん、ストリーミング配信での楽曲再生も利用できなくなっている。
また有料ユーザーなら、Spotifyサービス対象外になっている日本などの国・地域に持ちだしても無制限に利用できる(「Spotify」プランなら最大2週間まで利用可能)。
ここまで取り上げてきた機能を、プラン別の利用可否でまとめた表がこちら。
広告の有無、モバイル端末での利用制限、オフラインモードの利用可否といったところに違いがある。
なお、「Spotify」プランの場合、3種類の広告が登場することになる。残念ながら日本からのアクセスができないため、筆者の米国在住の友人に各広告のレビューを頼んだところ、次のような広告が現状配信されているという回答が返ってきた。
1つは楽曲の合間に挿入される「音声CM」。5~10曲に1回程度の頻度で挟み込まれるそうだ。
2つ目は、プレイリスト右側と下側に表示される「バナー広告」。10秒程度表示された後に消える仕様になっているらしい。
最後に「ハイジャック広告」。未操作のままでアプリを置いておくと、アプリの前面に広告が掲載される。広告かアプリをクリックすることで通常どおりの操作が可能になる。