角川デジックスは、動画投稿サイトYouTubeが開発している動画識別技術の実証実験に参加することを7月26日に発表した。この実験にはディズニーやタイム・ワーナーなどの大手コンテンツプロバイダーが参加しているが、日本からは角川グループが初めての参加となる。
YouTube日本版が6月に開始される前から、角川グループが著作権を所有する「涼宮ハルヒ」、「らき☆すた」などのアニメコンテンツや映画など約15万の動画ファイルが、YouTubeで閲覧可能な状態にあった。しかし、それらが非常に多くの閲覧数を獲得していたことから、角川グループではその管理方法について検討を重ねてきたという。
今回の実験への参加は、従来の管理ツールに加え、動画認識技術も含む著作権管理が実現することにより、ただ動画を削除するというだけでなく、ユーザー(ファン)の楽しみを尊重し、同時に著作権者の権利を守ることができる、新しいテクノロジーの確立に大きな一歩を踏み出すものとしている。角川グループは今後、YouTube日本版をコンテンツの宣伝媒体として積極的に利用していく。