女性に「ムズカシイ」のはNG! ユーザーの感情に働きかけるUIの重要性
今回はソーシャルゲームを作る上で要となる、UIの作成方法についてご説明します。UIに関して私自身まだまだ未熟なので、あまり偉そうに言えませんが、多少のノウハウはあると思います。なぜなら私は無類のUI好きで、自分なりに日々試行錯誤しながら開発を進めてきたからです。
UIは仕様と密接に結びついているので、仕様を理解しないと考えることができません。 そのため、“難しい”というイメージを持たれがちで、UIを嫌うデザイナーは多いのですが、イラストを描くのとはまた違った面白さがあります。
私のUIの醍醐味は、「デザイン次第でゲームが面白くもつまらなくもなる」ところです。例えば、上の画像は、アップデートに伴いUIをリメイクしたタイトルの例です。このように、UIがクオリティアップするとそれだけでもゲーム全体の印象が一新し、一気に「面白そう」になります。特に女性は、ゲームにおいて内部的なパラメータよりもビジュアル的価値を優先する人が多いため、なおさらUIが担う役割は大きい と思います。
また、使いやすくすることもUIの重要な役割です。私もそうですが、女性は「ムズカシイ」をとても嫌います。ムズカシイことに挑戦しようとする男性に比べ、女性が少しでもそう感じた瞬間、ゲームを閉じてしまうかもしれません。女性が「ストレスを感じる瞬間」「冷める瞬間」を理解し、それを避けるためにUIがどうあるべきかを考えるべきなのです。
近年のソーシャルゲームのブームにより、世の中は同じような仕様のゲームで溢れかえっています。そうした中で、いかに他社のゲームと差別化を図るか。そうした重要なポイントもUIが担っているのではないでしょうか。つまり、UIは他と似たようなゲームであればあるほど、真似るのではなく、むしろオリジナリティで勝負すべきです。
そこでまずは大前提として、UIデザインは直接ユーザー体感に働きかけるものである、そして、「楽しさや心地よさといった感情」を生み出すきっかけにもなるという理解が大切だと思います。