日本通信販売協会(JADMA)が行った、通信販売市場の売上高調査によると、2011年度の通販の売上高は、前年比9.0%増の5兆900億円と調査を開始した1982年以来、初の5兆円台を記録した。金額ベースでは前年に比べ、約4200億円の増加となっている。
流通全般では、デフレなどの影響で消費低迷が指摘されているが、通販市場はネット通販の成長を追い風に、過去10年でおよそ2倍に成長。同協会の会員社508社の売上高の合計は3兆2300億円で、前年度に比べて4.9%増。会員社では、大手総合通販、テレビ通販、並びに、メーカー系健康食品・化粧品通販企業の好調。
【調査概要】
通販市場の売上高は、会員情報に加えて、協会会員508社(調査時点)を対象に実施した「第30回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員約160社の売上を加えて算出。
調査期間:2012年6月11日~7月13日
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