MM総研は2012年10月、インターネットテレビとスマートテレビの利用意向に関する調査・予測を行った。
インターネットテレビとはLANケーブルによる有線接続や無線LAN接続によるインターネット接続機能のみを有するテレビのこと。スマートテレビとはLANケーブルによる有線接続や無線LAN接続によるインターネット接続により、パソコンやスマートフォンなどと同様に、動画視聴・ビデオオンデマンド、Facebook、Twitter、SkypeやブログなどのSNSサービスなどのアプリを画面上で利用可能な多機能テレビのこと。
テレビのインターネット接続状況について質問したところ、「インターネット接続機能があり、利用したことがある」と答えた人は16.7%であった。インターネット接続機能があると答えた人は65.6%であり、接続機能がありながらも利用経験のない人は半数を占め、現時点ではテレビによるインターネット利用は進んでいないことが明らかに。
テレビでインターネット接続を利用した経験のあると答えた250名に、どんな機能やサービスを利用したことがあるかを尋ねたところ、最も多かったのは「インターネット検索」(46.4%)。「動画視聴・ビデオオンデマンド」(44.0%)、「オンラインショッピング」(10.0%)が続いた。
一方で、スマートテレビで利用したい機能・サービスは「動画視聴・ビデオオンデマンド」が46.6%と最多であった。それに「インターネット検索」(26.5%)、「オンラインショッピング」(10.5%)が続いた。
MM総研ではインターネットテレビの利用台数は2012年3月末で864万台と分析。その後、2016年3月末には1,623万台になると予測。一方、スマートテレビの利用台数は2012年3月末で52万台と分析。その後、2016年3月末には610万台になると予測する。今後各メーカーからはスマートテレビの発売が相次ぎ、スマートテレビの購入・利用が増加すると考えられる。
【調査概要】
調査方法:Webアンケート
調査対象:現在テレビを保有している1,500名(20~70歳の男女)
調査期間:2012年9月14~20日
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