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資産を活かしゼロから立ち上げ!ECスタートアップ実践講座

EC集客をGoogleアナリティクス活用で最適化─ ECスタートアップ実践講座

「貢献度×ボリューム×コスト」のトライアングル評価で集中投資先を決める

 貢献度、ボリューム、コストの3つ角度からのトライアングル評価によって、集中投資先を確定させ、集客対策の優先度を立てていくプロセスを見て行きましょう。

 1訪問あたりの、CV率や売上額が高かったとしても、コストが大きくかさむようでしたら、問題です。また、売上金額やLTVへの貢献が高く、かかるコストも適正だったとしても、想定される確保ボリュームの最大値に限りがあれば、対策優先度をあげることはできません。

 下記の例のように、貢献度、ボリューム、コストの3つを総合的に評価することによって、対策優先度をつけましょう。

図:貢献度、ボリューム、コストの評価例
図:貢献度、ボリューム、コストの評価例

 なお、コストの評価については、広告管理ツールから費用数値を参照するか、Googleアナリティクスのコスト分析(ベータ)等の活用により、数値評価を行ないます。

リスティングはワード単位、広告は広告タイプでブレイクダウン

 流入元という大きなまとまりでの優先度評価を行った後は、各流入タイプ別で、さらにドリルダウンをして具体的な施策対象、強化対象を絞り込んでいきます。

各詳細セグメントデータは、広告管理ツールや、
googleアナリティクス用のパラメータ設定などで詳細把握が可能となります
各詳細セグメントデータは、広告管理ツールや、googleアナリティクス用のパラメータ設定などで詳細把握が可能となります

 売上貢献度とコスト回収性の高く、想定ボリュームも多く確保できそうな流入元・詳細セグメントが見つかったら、あとは獲得量が限界になるまで予算投下するのみです。

 獲得ボリュームを一気に上げた際に、コンバージョンレートや獲得金額等の各貢献度が一定量下がる可能性もありますので、貢献数値を定期計測しながら、都度、定量データをもとに再評価を繰り返してください。

 貢献度とコストの水準を保ちながら、獲得ボリュームを増やしていき、これ以上の獲得量が見込めなくなれば、次の優先度の流入元の対策にスイッチしていく、というステップで実施をしていくとよいでしょう。

 次回は、リピートを軸にECサイトの売上げアップについて論じ、本連載の締めとしたいと思います。お楽しみに。

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この記事の著者

野口 竜司(ノグチ リュウジ)

株式会社ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business 文系AI人材として様々なAIプロジェクトを推進。AIによるビジネス推進とAIネイティブ組織作りに力を入れている。大学在学中に京都発ITベンチャーに参画し子会社社長や取締役として、レコメンド・ビッグデータ・AI・海...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/03/22 08:00 https://markezine.jp/article/detail/16760

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