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LINEマーケティング活用企業特集

LINEはチラシに置き換わる広告効果を持つのか?ニューメディアとしてのLINEが秘める可能性【第2弾:ジーユー】

 今回はFASHON MONSTERこと、きゃりーぱみゅぱみゅさんのCMで10~20代女性の心を見事につかんだ「g.u.」ブランドを展開するファーストリテイリンググループのジーユー ダイレクト事業部 萩原(はぎはら)将人氏にお話しをうかがった。オシャレに敏感な若い女性をメインターゲットとする「g.u.」のLINEマーケティング活用戦略に迫る。(バックナンバーはこちら)

若い女性と親和性の高いコミュニケーションツールとしてLINEに着目

 ファーストリテイリンググループの「g.u.(ジーユー)」は年商約580億(前年同期比8割増)、営業利益約50億円(2012年8月末現在)という高成長を遂げているブランド。かつて990円ジーンズという商品を売り出し、「ユニクロの廉価版」という印象が強かったが、2011年からブランドイメージを刷新。CMに前田敦子さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用し、「ファッションをもっと自由に」というブランドメッセージのもと、若い顧客層のファンを増やしている。そして、そのメインターゲットの若い女性と親和性の高いコミュニケーションツールとして、モバイルやPC、そしてLINEをマーケティングに積極的に活用している。

g.u.(ジーユー)スペシャルサイト FASHION MONSTERより

 今回お話をうかがったジーユー ダイレクト事業部 萩原(はぎはら)将人氏は、ジーユーのオンラインストアとリアル店舗双方の集客手法を担当している。以前はマーケティング部において、主にチラシと、チラシに変わる集客に携わった経験を持つ。

 「どのようにジーユーのブランド力を高めれば、新規のお客様にお店にきていただけるのか。そしてリピーターとしてもう一度来ていただくためにはどう販促すればよいのか。それをメインで行っている」(萩原氏)

 萩原氏が属するダイレクト事業部とは、単純に言うとオンラインストアの仕組みを作り、顧客とのコミュニケーションを同時に行っている部署だ。「オンラインストアと店舗の集客を連動しながらやっている」と萩原氏は語る。

ブランドメッセージの温度感とフィットするメディア

 これまでジーユーのマーケティングにおいて、最も重きを置いてきた施策はチラシであった。そんな同社がLINEのマーケティング活用に取り組んだきっかけをたずねた。

 「お客様に毎週のお買い得情報を届ける媒体として、昔はチラシがフィットしていた。しかしながら、徐々にジーユーに来ていただく顧客層が変わってきていることもあり、若年層のお客様に向けてもっとコミュニケーションをとっていこうというステージに今はいる

 そして全世代の方はもちろんですが、若い女性にもっとお店にきていただくために、その人たちに今一番近いメディア、使われているメディアというところでLINEに注目した」(萩原氏)

株式会社ジーユー ダイレクト事業部 萩原将人氏

 また、「チラシでリーチできていた顧客は、ジーユーの店舗が近くにあり、すでにジーユーを知っていいただいているお客様であった」とも萩原氏は語る。

 「ジーユーというブランド名は知っているけれども、まだお店に行ったことのない方。まだ名前も知らないという方に対して、お店に来てもらうきっかけを作りたかった。つまり、新規顧客開拓という課題を抱えていた。そう思った時に、メインターゲットの若い人たちの間で支持されているコミュニケーションツールであるLINEは、ジーユーのブランドから発信していきたいメッセージの温度感とフィットするメディアだと思った」(萩原氏)

 LINEの国内ユーザー数は3,700万人(2012年12月12日現在)。その半数以上は10~20代のユーザーであることから、若年層にリーチできるメディアとしてのイメージをもっている人も多い。今後は、若年層のユーザーたちから、その親世代へとユーザーが広がっていくことが期待され、それに伴いリーチできる世代も同様に広がっていくことが予想される。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/01/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/17001

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