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LINE×オフラインに取り組むサントリーと、LINE×マスに取り組む資生堂

2018/03/08 09:00

 LINEは2月7日、自社イベント「LINE Biz-Solutions Day 2018 Spring」を開催した。イベントでは、LINEのソリューションを活用している企業や代理店などから、これまでの施策やその結果、取り組みのポイントなどが共有された。本稿ではその中から、サントリーと資生堂がゲストとして登壇したセッションの内容をお届けする。

オンラインだけでなくオフラインへ、サービスの範囲を拡げる

 飲食業界大手のサントリーは、サンプリング施策にもLINEを多数活用しているという。「LINEが新たに取り組むリアル店舗向けセールスプロモーション」と題したセッションには、サントリーコミュニケーションズの宣伝部でデジタル施策を担当している前田真太郎氏が登壇し、LINE活用の現状を共有した。

 セッションは、店頭販促に特化したLINEのプロダクト「LINE SP Solutions」について、LINE インストアセールスプロモーション室の江田達哉氏による説明からスタートした。

 元々、LINEはスタンプ(アカウント)を活用した広告プロモーションを皮切りに、企業向けにソリューションの提供を開始。これまで「LINE Ads Platform」や「LINE ビジネスコネクト」「LINE カスタマーコネクト」など、オンライン上でのサービスを中心に展開してきたが、最近はオフラインへもサービスを拡げる動きを強めている

 具体的には、急速に進むリアル店舗でのデジタルシフトを受け、店頭販促に特化した「In-Store Sales Promotion室」を組成。LINEを活用した店頭販促ソリューションをパッケージ化し、「LINE SP Solutions」をリリースした。

「LINE SP Solutions」の3つのメニュー

 現在「LINE SP Solutions」で提供されているメニューは、「LINE サンプリング」「LINE マイレージ」「LINE SP リサーチ」の3つだ。江田氏は、各サービスの概要と、これまで実施されてきた施策事例を紹介した。以下では、それぞれのサービス概要を簡単に説明する。

「LINEサンプリング」活用イメージ
LINE サンプリングの活用イメージ

 昨年リリースされたLINE サンプリングは、集客から商品の受け渡しまでをLINE上にてワンストップで行うことができるもの。メーカー企業には商品の無料配布が簡単に行えるメリットが、流通側には店舗への集客が見込めるメリットがあるまた商品を渡したユーザーをLINE アカウントで特定し、後追いのプロモーションを実施することも可能だ

「LINEマイレージ」活用イメージ
LINEマイレージの活用イメージ

 「LINEマイレージ」は、商品のQRコードを読み込むとLINEが立ち上がり、簡単にキャンペーンのポイントを貯めることができるというサービス。最後に「LINE SP リサーチ」では、インテージの購買パネルを活用し、販促施策の効果を測定することができる。

昨年話題となったサントリー「CRAFT BOSS」開発の話

 セッションの後半では、サントリーコミュニケーションズの前田氏が、昨年大ヒットした商品ブランド「CRAFT BOSS(クラフトボス)」で行った、LINE サンプリングの事例を紹介した。

サントリーコミュニケーションズ 前田真太郎氏
サントリーコミュニケーションズ 前田真太郎氏

 サントリーのロングセラー商品である「BOSS」は、“働く人の相棒”をコンセプトに商品の開発を行っている。そんな「BOSS」ブランドから新しく開発された「CRAFT BOSS」は、若年層や女性をターゲットにした商品だ。

 商品開発にあたっては、若年層に親しんでもらう商品にするため、味の設計からデザイン、PRコミュニケーションに工夫をほどこした。従来のコーヒー飲料を一新する商品であったため、まずは手に取って飲んでもらうことが大事だと考え、大規模なサンプリング施策の実施に至ったそうだ。

 その際、LINE サンプリングを採用した理由を、前田氏は次のように話した。

 「LINEという大きなプラットフォームがベースにあることに加え、応募から当選までのフローをシームレスに提供できる点に魅力を感じました。また、キャンペーンに参加してくれたユーザーの情報は、一人につき一つのLINE アカウントに紐づくので、大量応募などの不正を防ぐことができる点も良いですよね。

 一方で、本当に目標としている30万件もの応募がくるのだろうか、という懸念もありました。なぜなら、我々が行った『CRAFT BOSS』のキャンペーンが、LINE サンプリングの第一弾で、前例がなかったからです。これは我々だけでなく、LINEさんも含めて不安を抱えていたはずです」(前田氏)

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