全4回のサンプリングで、平均150万UUの獲得に成功!
LINE上で展開するサンプリングキャンペーンに、果たしてどのくらいの応募がくるのか? サントリーもLINEも不安だったというが、結果的に4回の施策で平均150万超のUU(応募者数)を獲得した。この結果について、前田氏は以下の見解を示した。
「オウンドで150万人の応募者数を獲得しようとしたら、一体いくらお金がかかるのだろう……と検討もつきません。
また、応募してくれた人のうち半分以上が、公式アカウントの友だちではないユーザーでした。多くの方がタイムラインでのシェアを目にして応募してくれたのでしょうが、正直タイムラインからここまで多くのユーザーが流入してくるとは思っていませんでしたね。
さらに詳細なデータを見てみると、応募者のうち10~30代が半数以上を占めていたので、確実に狙ったターゲットにはリーチできたと考えています」(前田氏)
サントリーはその後、LINE SP リサーチを活用して、応募したユーザーのキャンペーン後の行動を追跡した。その結果、キャンペーン参加後、当選者の商品購買率は調査パネル平均と比較して約3.8倍に増加していたという。この結果から、サンプリング施策が実購買につながっていることは明らかであろう。
サントリーは、サンプリング施策で得たユーザーデータを、LINE ビジネスコネクトに蓄積しており、今後は、それをブランドコミュニケーションに活かしていきたいという。最後に前田氏は「動画などリッチなユーザー体験を提供できるソリューションの活用に挑戦していきたい」これからの目標を述べ、セッションを締めくくった。
LINE上の広告、ブランディング目的の広告主が10%超に
続いて紹介するのは、資生堂ジャパンの中條裕紀氏が登壇したセッション。そのタイトルは、「ブランディングとしてのLINE Ads Platform活用法~資生堂が考えるLINEとテレビCMの最適な活用法とは~」だ。中條氏は同セッションにて、LINE Ads Platformを活用したデジタルとマスの統合施策を紹介した。

セッションでは初めに、LINE Ads Platformの概況について、LINE Ads Platform セールスコンサルティング室の池端由基氏より説明があった。
LINE Ads Platformは、約1年半前にリリースされたプロダクトだが、既に4,000以上のアカウントが利用している。傾向としては、CPAなどを重視する業種・業態の広告主が多く、中でもコスメ系の企業による出稿が最も多い。また上位5業種が約6割の出稿を占めており、直近ではブランディングを目的とした広告主が10%を超えてきているという。
なお、現在LINE Ads Platformでブランディング広告として利用できるメニューは3つ。フリークエンシーをコントロールしながらキャンペーンの効果を最大化する「リーチ&フリークエンシー」と、広告接触による態度変容を測定することができる「ブランドリフトサーベイ」、一日一つのキャンペーンで最大のリーチを獲得したいときに活用する「FIRST VIEW」だ。