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LINEマーケティング活用企業特集

LINEはチラシに置き換わる広告効果を持つのか?ニューメディアとしてのLINEが秘める可能性【第2弾:ジーユー】

メインのチラシ施策予算を新しいメディアへ投資

 ジーユーがLINEの公式アカウントを開設したのは2012年8月であった。

 「LINEをスタートするなら、できるだけ早いほうがよかった。ジーユーには、積極的にいろんな施策を行い、お客様からの反応を早くいただく。そしてその声を商品や販促に活かして改善していくという文化がある。だから、早くLINEマーケティングに取り組みたかった」(萩原氏)

ジーユー公式アカウント(LINE ID:#gujapan)

 LINEで公式アカウントを開設するにあたって、社内調整はスムーズに進んだのかとたずねた。

 「これまでも、毎週どんな販促が効果的かといった検証を常に積み重ねてきた。だからこそ、新しい施策に投資をしようという判断は比較的早かった。また、マーケティング予算の最適化とは、常にその時に一番最適なものに投資するということだ。チラシを打ちつつも、そこを少しづつ削減して、新しいメディアにどのように投資していくか。それを社内で協議して、一番ベストな施策を行っている」(萩原氏)

LINEメッセージは単純なクーポン配信ではない

 現在、ジーユーは週に1回、土曜日をメインにLINEの公式アカウントでメッセージを配信している。セール情報を届けると同時に、モバイル会員証を届けている。その会員証を店舗で提示することで、お得な価格で商品を購入することができる。

 モバイル会員とは、もともとはメルマガ登録者とジーユーのスマートフォンアプリ利用者への特典であったが、2012年10月よりLINEの友達にも同様に特典の提供を開始した。

 「モバイル会員は全社的に取り組んでいる施策であり、LINEの友達の方にもそれをきっかけにお店に来てほしいという思いがある。

 また、『この商品が今人気です、安いです』というメッセージはチラシ的な見せ方が一番訴求力があると思うので、チラシの画像もLINEで送っている」(萩原氏)

 LINEマーケティングの難しい点をたずねたところ、「メッセージの配信回数など制限がある中で、いつ何をどう伝えていくのか、これは一番検証していかなくてはいけないところだ」と萩原氏は語る。

 「服を買うタイミングは、多くても月1回。シーズンに1回とか。その中でジーユーを選んでいただかなければならない。毎日の通勤通学の途中にあるコンビニエンスストアや食品メーカーさんとは違って、クーポンを届ければ毎日使えるような環境とは異なり、服を買うタイミングはそれに比べると非常に限られている。だからLINEのメッセージ配信は単純なクーポン配信ではないと認識している」(萩原氏) 

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メッセージ配信で友達の約10%がお店へ

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/01/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/17001

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