どんなコンテンツが、良いコンテンツなのか?
はじめまして。デジタルエージェンシーであるスパイスボックスにてコンテンツマーケティング局局長を務めております物延と申します。
私は、スパイスボックスに入社後、プロデューサーとしてさまざまなクライアントのプロモーションに関わったのち、最近新たに立ち上げたコンテンツマーケティング局で局長を務めながら、コンテンツマーケティングに取り組むクライアント向けサービスの一つである自社メディア「newStory」の編集長をしています。
昨今、コンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。そんななか、コンテンツマーケティングに取り組む企業が最も気にかけることは、やはり、「一体どんなコンテンツが、良いコンテンツなのか?」ということではないでしょうか。
本連載では、この問いに答えるべく、客観的数値であるエンゲージメント数の高い最新事例を取り上げていきます。本連載におけるエンゲージメント数とは、いいねやシェア、コメント、リツイートなどFacebookとTwitterでの総アクション数に加え、対象コンテンツについて取り上げた記事やSNS上における口コミなどの総数を指します。
エンゲージメント数の高いコンテンツがどのようにしてユーザー間でシェアされたのか、なぜこれほどまでにユーザーから支持を得たのかなどを細かく分析します。その中で、各企業のコンテンツマーケティングに活用し得るさまざまな知見を提供していければと思っています。
評価の基準は、再生回数ではなくエンゲージメント数
ちなみに、今回の連載ではコンテンツの良し悪しを判断する基準として、動画の再生回数は参考にしません。動画の再生回数には、広告で底上げされた(もちろん、それ自体が悪いことではないですが)数値が含まれているため、純粋なコンテンツのパフォーマンスとはいえないからです。もちろん、広告をきっかけにWebで拡散され、結果的にオーガニックでも圧倒的な再生回数を稼ぐコンテンツも存在します。しかし、客観的には、それが“広告による底上げ”なのか、“オーガニック”の再生によるものかは判断することができません。そこで、今回の連載では、コンテンツの総エンゲージメント数をスパイスボックスの独自集計ツールでスコア化した数値を基準に、シェア拡散に関するパフォーマンスの高い事例をピックアップして解説していきます。
また、エンゲージメント数とは、コンテンツが「人から人へ」伝わった量の総量なので、そのコンテンツがどのくらいユーザー間で話題になり、真にブランドが伝えたかったブランドストーリーがユーザー間で“語られた”のかを測るうえで、こちらの方が正確であるという理由もあります。
それでは、以下から実際の最新事例を見ていきましょう。