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シェア拡散されるブランドストーリー

「コスパ思考の加速」「血色感リップが主役」 2023年秋の美容トレンド予測

 スパイスボックスの取締役副社長で事業統括責任者を務める森竹アル氏が、コンテンツやブランドストーリーのシェア拡散に必要な考え方、事例を紹介してきた本連載。前回の「2023年夏の予測」に続き、番外編としてスパイスボックスのSocial Data Lab.でアナリストを務める奥村咲香氏による、2023年秋の美容トレンド予測を紹介します。

2023年夏の頻出キーワードから見るトレンドの変化

 こんにちは。スパイスボックス Social Data Lab.アナリストの奥村咲香です。森竹に代わり、今回は2023年秋の美容市場に向けた需要の予測をしていきます。Social Data Lab.では、SNSの投稿データやプロファイリング情報を抽出して生活者のインサイトや動向の分析を行っています。

 今回は、X(旧Twitter)上の美容に関する投稿データを分析し、2023年夏までのトレンドサマリーと、2023年秋の美容需要を予測していきます。

 まず、2023年夏に100エンゲージメント以上を獲得した美容関連のX投稿に含まれていたキーワードを抽出し、昨年よりもその登場回数が増加していたものをリストアップしました。

2023年夏にXで頻出していたキーワード一覧(クリック/タップで拡大)
2023年夏にXで頻出していたキーワード一覧(クリック/タップで拡大)

 特に注目したいのが、メイクアップにおいてリップや口元に関する投稿が増加している点です。

 2023年上半期の大きな変化として、2023年5月8日よりコロナが5類感染症となり、マスクの着用が個人の判断に委ねられるようになりました。気温の上昇とともにマスクを外す機会も増え、これまで隠れていた部分が露わになることから、SNS上でも、顔の下半分を含めたメイク情報が注目されるようになりました。

 中でも「粘膜色リップ」という自然なピンク色と艶感が特徴のリップメイクが人気を集めました。下のグラフは直近1年間の「粘膜色リップ」を含む投稿量の推移です。5月にトレンド入りして以降、XでもInstagramでも粘膜色リップの情報が継続的に投稿されるようになっています。

「粘膜色リップ」投稿量(クリック/タップで拡大)
「粘膜色リップ」投稿量(クリック/タップで拡大)

 粘膜色リップメイクは、自然な血色感のあるカラーと艶・ボリューム感を出すことがポイントとなっており、投稿では、「じゅわっとカラー」「赤ちゃんのような唇」などのフレーズが多く見られます。

 ぷっくり感を演出するために、グロスやティントなどの透け感のあるアイテムを組み合わせてグラデーションを作る場合が多く、その塗り方を解説した動画も発信されています。

「目元重視メイク」から「全顔メイク」へ

 その他にも、「涙袋」「口角」「目頭」「シェーディング」といった顔の細部に関するキーワード、また「垢抜け」「整形」といったキーワードも頻出しています。顔の細部のメイクを工夫することで顔全体の印象を垢抜けさせる・整えるためのメイク情報が2023年は関心を集めました。

 またXでは、エアコンによる唇の乾燥対策や唇荒れのケア情報について、10,000エンゲージメント以上を獲得する複数の投稿が見られました。このように、リップの艶感・ボリューム感を重視した情報への注目は、昨年では見られなかったトレンドです。

 また、ヘアケアにおいて頻出したキーワードにも変化がありました。「団子」「アレンジ」「ライブ」「ケープ」「1日中」など、夏の外出先やイベント時のヘアアレンジに関するキーワードが増加しました。こちらも、外出する機会が増えたことでヘアアレンジ情報への関心が高まったと考えられます。

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この記事の著者

奥村 咲香(オクムラ サキカ)

スパイスボックス Social Data Lab.アナリスト プロデューサーを経て、スパイスボックス独自のSNSデータを活用した、SNSアカウント運用・オフライン統合施策・新規事業立案などを目的としたプロジェクトにおけるデータ活用・戦略立案に参画。現在はナショナルクライアントを中心に、各SNSプラッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/43437

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