マンガ・アニメ=日本、ドラマ=韓国
マンガ・アニメは、日本のコンテンツが他を圧倒。香港、上海、メトロマニラでは2年間で10ポイント以上の受容度の伸びがあり、その人気は定着している模様。
一方で、韓国のコンテンツの中で最も強いのは、ドラマであった。上海、バンコク、メトロマニラ、ホーチミンシティで自国のドラマに次ぐ人気に。香港、メトロマニラ、ジャカルタでは2年間で10ポイント以上の伸びが見られた。
自国コンテンツが非常に強いインド
例外はあるものの、多くの都市では自国コンテンツの人気が高かった。また2年間の変化で見ても、自国コンテンツの受容性が10ポイント以上伸びた都市の数が、マンガ・アニメで6都市、ドラマで3都市、映画で4都市、音楽で3都市、メイク・ファッションで3都市と、 自国コンテンツ志向が徐々に進んでいるようだ。
インドでは、マンガ・アニメ、ドラマに限らず、調査対象のすべてのコンテンツで自国のコンテンツが圧倒的に強い傾向に。アジア各国で強い日本のマンガ・アニメも、インドのようなローカル・コンテンツの強い国においてはローカル・カスタマイズの工夫が必要だろう。
香港・台北は日本コンテンツ・ファンが多い
香港・台北では、マンガ・アニメ1位、ドラマ2位、メイク・ファッションは1-2位と、自国コンテンツを含めても日本コンテンツの影響力が大きいことが明らかに。
一方、上海・ホーチミンシティではドラマ2位、メイク・ファッション2位と自国コンテンツに次いで、韓国コンテンツの影響力が大きかった。
外国コンテンツを徐々に受け入れ始めたジャカルタ
他のASEAN都市は、自国・欧米のコンテンツの力が強く、日韓のコンテンツの影響力はマンガ・アニメ、ドラマを除くと限定的。ジャカルタは海外コンテンツ の受容性の水準は低いが、2年間で10ポイント以上のびた海外コンテンツも多く、徐々に海外コンテンツを受け入れているようだ。
【調査概要】
調査時期:2012年5月下旬~8月上旬
調査地域:アジア10都市(香港、台北、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、メトロ・マニラ、ジャカルタ、ホーチミンシティ、ムンバイ、上海)