SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

Yahoo!広告活用の今を追う(AD)

デジタル施策が店頭の“棚取り”に効く時代
マスとの融合図るサントリーの戦略

マーケティング全体におけるデジタルの活用を考える

 友澤:広告主のデジタル領域への取り組みは、自社サイトの整備やSNSによるコミュニケーション強化など、どちらかというと広報部門の方が先行していたんですよね。それが最近、今まさに言われたように宣伝部門の方々の危機意識が高まっていると私も感じています。

 坂田:当社でも、サントリービジネスエキスパートの宣伝部にデジタルのチームができたのは2005年と早かったのですが、オウンドメディアへの動きの方が目立っていました。2010年、「ジョッキ<生>」のテレビCMを曜日ごとに異なる出演者で展開し、それに合わせてWebバナーも曜日ごとに出稿しましたが、この頃からマス広告の補完としてのネットの活用や、ネットならではの新しい表現のトライアルをし始めて、仕事の幅が広がった感覚があります。

 友澤:専門領域としてのデジタルではなく、マーケティングにおけるデジタルという捉え方でいろいろな施策に取り組み始めたわけですね。

 坂田:そうですね。ただ、当社は最初にお話しした社風もあって「ネットを積極的にやっている」という印象はあるかもしれませんが、宣伝費全体でみるとネットが占める割合はまだまだです。また、これはネットのメリットでもあるのですが、コストがマスに比べてずっと低いため、「予算が少ないからネットで」という発想もブランドによってはあります。そのあたりは、もっと前向きな姿勢になれたら、と思いますね。

ネット施策が売り場に影響し始めている

 友澤:情報産業の資料請求やECなどでは、ネットに投じた宣伝費をネットで回収しやすいですが、御社のようなメーカーの宣伝部門がWebへとなると、おのずと「商品が売れるのか」と問われることになると思います。

 最近は、ヤフーのブランドパネルで実際に商品が動いたという話を聞くことも増えて、私も手応えを感じているところですが、実感はいかがですか?

 坂田:そうですね、社内の営業担当者から「ネット施策の詳細を知りたい」「商談で見せられるテストページはないか」と言われることも出てきましたし、お得意先も「もはやテレビCMだけの時代ではない」と感じられていると思います。

 新商品発売時や季節ごとの商談では、企画書の中で宣伝計画を説明しますが、長らくそこでは「テレビCMを何千GPR(Gross Rating Point/延べ視聴率)出稿するか」が売り場において大きな力を持っていました。今もCMの力は大きいですが、以前に比べて「ヤフーにこれだけ出稿します」ということのインパクトも理解され始めています。特に、バイヤーさんの世代が若いとなおさらですね。

 友澤:ネット広告の効果は、マウスオーバーや音が出るなどのリッチ表現に慣れてきた、ユーザーの許容度の変化の影響もありますね。

 坂田:そう思います。エキスパンドバナーのCTRなども予想以上に高くて、驚いています。

次のページ
社内のリテラシーの差を踏まえて施策の理解を促す

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
Yahoo!広告活用の今を追う連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/08/04 22:34 https://markezine.jp/article/detail/18194

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング