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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

スマホひとつでお財布いらず、消費体験を根本から変えるモバイルウォレットサービス「O:der」

スマホがあれば、いつものお店でお財布いらず

 ライターというお仕事柄、サービスを立ち上げた人たちに話を聞くことが多い。そんな人たちが口を揃えて言うのは、「サービスが一言で簡単に説明できるかどうか」が大事だという話。で、結局どういうサービスなんですか?って聞かれないくらい、サービスをわかりやすく一言で説明できるかどうか。

 新田さんによると、O:derは「馴染みの店へ、お財布なしで行けちゃうサービス」だそう。なるほど。ユーザがO:derのiPhoneアプリをダウンロードすると、対応店舗で事前決済やスタンプカードなどが使えるようになる。いま対応している店舗は青山のFIAT CAFFE(フィアットカフェ)で、今後増えて行く予定。アプリを立ち上げてFacebookアカウントでログインすれば、ランチ時間にフィアットカフェのピザを事前に頼んでおいて、さらには決済もクレジットカードで事前に済ませることができる。いざランチにでるときは、スマホだけの身軽な状態で出かけられる。

 前にサンフランシスコに行ったときに「Uber」というハイヤーを現在地に呼べるサービスを使ったの。そのときも、事前にクレジットカード登録やチップ計算も事前にやっておくことで、タクシーを降りるときにお財布を出して計算しなくて済んですごく楽だった。O:derなら、通い慣れたお店でのお食事体験も同じようにスムーズになるのね。

スタンプカードの役割と、混み合う時間の席の確保

 ランチ時間にすごく混むフィアットカフェ。せっかくお店に行っても席が空いてないなんてことがよくあるそう。O:derを使えば、事前オーダーしておくことで席が確保できるし、食事が終わって会計の列で支払いを待つこともない。今後は食べ物のオーダーだけじゃなく、お店の予約機能も追加していく予定だそう。

 ランチはオフィスの近所で食べることが多いし、行く店も決まってくるから、O:derみたいなサービスはすごく親和性が高そうね。多い人だと、フィアットカフェに週に4回は通うなんて常連さんもいるそうで。アプリがポイントカードの役割も果たすから、いちいちスタンプカードを持ち歩かなくても、スマホだけ持ってオフィスを出ればいい。お店側は小難しいサービスを新たに導入する手間をかけることなく、オペレーション改善につなげることができる。

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顧客とのリレーションづくり

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。
オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup Datingでは、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/08/08 11:00 https://markezine.jp/article/detail/18249

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