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Wikipedia創設者、経産省の国産検索エンジン開発プロジェクトに疑問「税金がムダになる」

 「ユーザーが創る新しいWebの世界」をネットで活躍する先駆者たちが語るイベント「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2007」が、9月25日と26日の2日間にわたって東京で開かれた。

 2日目に登場したフリーのオンライン百科事典「Wikipedia」の創始者であるジミー・ウェールズ氏は、「WikipediaとWikiaのVision」と題して講演を行った。ウェールズ氏は、世界150か国に及ぶ言語で展開されている「Wikipedia」とそれを運営する「Wikimedia財団」、そして「Wikia」プロジェクトの役割の違いから話を始めた。Wikipediaは非営利団体のWikimedia財団に対して、約50か国から寄せられる寄付や投資によって運営している。それに対して、Wikiaは企業組織であり、非営利コミュニティに限定せず、(コンテンツに関しては営利/非営利を問わずに)Wikiaのモデルを幅広く展開することが目的だという。

講演中のジミー・ウェールズ氏。オープンソースを活かせば、
わずかな資金でも品質のよいサービスを生み出せると語る。

 「Wikia」という名称は、オンライン百科事典であるWikipediaを拡張して、図書館のようなコンテンツの集合体をつくるというウェールズ氏の構想の一翼を担うプロジェクトの名称でもある。Wikiaは、フリーなコンテンツをユーザーのコントロールによって作り出し、その活動を持続していくというヴィジョンのもと、旅行情報サイト「World Wikia」やマペット(人形)についての情報サイト「Muppet Wiki」など、個別のテーマごとに記事を公開している。

 また、Wikiaで注目されているのが「Wikia Search」と呼ばれる新しい検索エンジンの開発プロジェクト。企業が提供している検索サービスでは、検索結果のランキングを決定するアルゴリズムを明らかにしていないが、Wikia Searchはオープンソースのシステムを採用し、アルゴリズムもすべて公開、編集方針などの検討事項はコミュニティの判断にゆだねるとしている。ウェールズ氏は、今年の12月末には、サイトを公開するが、まだまだ実験なので、最初はあんまりいい検索結果は得られないと思うと笑いながら語った「あくまでも実験なんです」。 

検索プロジェクトは静かにやるつもりだったのに、マスコミに大きく取り上げられて困ったよ
と語るウェールズ氏。スライドはGoogleの対抗プロジェクトとして取り上げた雑誌の表紙。

 講演が終わると、イベント全体のコーディネーター兼総合司会を務める伊藤穣一氏の司会のもとに質疑応答があった。「Wikiaの広告収入の使い道は公開しているか」という質問には、「公開はしているが赤字。サーバー代やソフトウェア開発費がほとんど」と答えた。また、「日本政府が国産検索エンジンを開発しようとしているが?」という問いに対しては、「そういうプロジェクトがフランスであるというのは聞いているが、日本のプロジェクトのことは知らなかった。政府がハイテクビジネスに乗り出すのはあまりいいとは思わない。かなり税金の無駄になると思う」と語った。「広告収入を得ているWikiaに、参加してくれる人はいるのか」という問いについては、「最初は参加してくれるかは未知数だったが、多くの人が参加している。非営利のWikipediaはもらったお金を使っているだけなので、お金がなくて人を配置できないために手をつけられないこともある」と回答。Wikiaに投資をしている立場でもある伊藤氏は「サーバー代などの運営費は広告収入でまかない、コンテンツ作成は非営利でやるということに対しては心理的障壁は低いのでは?」と語った。

【お詫びと訂正】

 ニュース公開時、「…Wikiaは企業組織であり、非営利コミュニティに限定せず、Wikiaのモデルを幅広く展開することが目的」という記載がありましたが、「コンテンツの営利/非営利について限定しない」という点についてご指摘をいただき、捕捉しました。また、「World Wikia」および「Muppet Wiki」が3万件の記事を公開している点についても、誤りを訂正しています。これらWikiaによるサイトの発展状況ついては、"Big Wikis"を参照してください。そのほか、いくつかの点に関して、表現を訂正しています。(2007/10/2)

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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