構築時に注意をしたい4つのチェックポイント
前項で「DMPを構築する」とはどういうことかまとめました。実際に当社がDMP構築プロジェクトを行う際は、以下の4つのポイントを必ずチェックしています。
1.最低限必要な機能が定義されているか?
DMP構築プロジェクトはデータを持っている部署やマーケティングを行っている部署、広告宣伝を行っているチームなど部署を横断したプロジェクトとして行われ、超巨大プロジェクトになってしまうことがあります。DMPの最終目標は「データによる最適化」ですので、データの検証プロセスが複数回必要になります。そのため、検証が行える最小単位のプロダクトを定義されているかが非常に重要になるのです。
2.将来の拡張性は検討されているか?
1. でも触れた通りで複数の部署の横断プロジェクトになることが多く、関連部署が増えるとDMP構築後に新しいデータソースが発生することや様々なニーズでデータを加工する機会が度々発生します。その事態に対応できるようにしておかないと、各部署で延々新しいDMP構築プロジェクトを行わなくてはいけなくなってしまうので注意が必要です。
3.既存の資源は連携の対象になっているか?
これは単体部署で構築を検討している際に起こりやすい事態で、1部署でのみ利用しているIDを元にして他の部署で使っているIDの代わりになるID体系の検討を行っていることがあります。結果として部署を横断して使えるDMPにならないため、ここで作成したIDを包含した新規のDMPを構築しなくてはいけなくなります。
4.各領域間がリアルタイムでシームレスに連携できるようになっているか?
取り扱うデータが膨大で利用用途も多岐にわたっているため、分析のコストが上がってしまうケースも多くみられます。1個のデータを出すのに数十時間・データの更新に数日かかってしまうことも少なくありません。ここで発生するタイムラグが結果として最適化を阻害することや各チャネルの特性を消してしまうことがあるため、リアルタイムにシームレスで連携できる状況を作っておくことは非常に重要になるのです。
最後に
DMP構築プロジェクトは今までのビッグデータのプロジェクトの集大成的なプロジェクトと考えています。そういった背景の中で、我々Intimate MergerはFreaKOut社とPreferred Infrastructure社とのジョイントベンチャーとして2013年6月に設立されました。FreaKOut社のリアルタイムに情報を処理するノウハウと Preferred Infrastructure社の多様な構造のビッグデータの分析ノウハウは、DMP構築プロジェクトが目標としている世界観やプロジェクトを推進していく上で陥りがちな様々な課題を解決していくためにベストな布陣だと考えています。