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最新アドテクの効率的「運用」を考える(AD)

データマネジメントプラットフォーム(DMP)構築の落とし穴 構築時に注意したい4つのチェックポイント

 最新のアドテクノロジーを効率的に「運用」していく上での課題と解決策について、全4回にわたりご紹介していきます。最終回は、最近注目されるDMPについて、構築時に注意すべき4つのポイントをお届けします。

 近年、DSP/RTBやアトリビューション分析といった、オーディエンスを起点としたターゲティングや分析手法の進化によって、デジタルマーケティングはどのようなオーディエンスにどのチャネルを使ってどうアクションを起こすのかという観点が重要になりつつあります。そういった背景から昨今、急激にDMPが注目をされ始めています。

 筆者が経営する株式会社Intimate Mergerは、DSP/DMPを開発する株式会社フリークアウトと、データ解析を得意とするエンジニアリング企業 株式会社Preferred Infrastructureの合弁企業で、主にナショナルクライアントのプライベートDMP構築から、データ解析、データ利用チャネルへの連携開発などを行っています。本稿では 我々のDMP構築プロジェクトの経験から、よく起こりがちな問題を取り上げていきたいと思います。

デジタルマーケティングにおけるDMPの立ち位置

 DMPは広告主(利用者)がもつデータ、第三者のデータなどを一元管理・分析し、加工した解析データを、Emailや広告/サイトコンテンツ配信などデータ活用を必要としているチャネルにつなげるためのハブの役割と定義できると考えています。

 しかし、実際のところはどんなデータでも一元管理・分析でき、あらゆるマーケティングチャネルにも入力できるという柔軟性・自由度ゆえにプロジェクトが肥大化し、プロジェクトがスタックしてしまうケースや、大きな絵を描いて導入を行ったがうまく利用できていないケースが増えてきている印象があります。

 仮にすべてを1から実現しようとすると、データウェアハウス構築プロジェクト+ビジネスインテリジェンス構築プロジェクト+CRM環境構築プロジェクト+それらの横断プロジェクトを一気にやってやろうというプロジェクトになりかねません。ビックデータプロジェクトのオールスター戦みたいなことをやらなくてはいけなくなります。そうすると、数千万~数億円で数年かかる大規模プロジェクトになってしまいます。

 本記事ではDMPの導入を検討している企業や既に導入をしているがうまく使えていない企業に向けて、当社がDMPを構築する際に注意している点をご紹介させていただければと思います。

次のページ
「DMPを構築する」とは?

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この記事の著者

簗島 亮次(ヤナシマ リョウジ)

株式会社インティメート・マージャー代表取締役社長。
慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科を2010年首席で卒業。
2013年、Googleのレイ・カーツワイル氏が2020年に起きると予測した「あらゆるデータがひとつに統合される」という革命を冠した株式会社インティメート・マージャーを創業し、2019年10月...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/29 11:00 https://markezine.jp/article/detail/18691

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