電通は、トレーディング・デスク・サービス「Dentsu Audience Network」の提供を開始した。広告目標や評価指標を達成できるように広告配信を管理するDSPや、ユーザー(オーディエンス)情報等のデータを管理するDMPといった複数のサービスをマネジメントし、適切なタイミングで効率的な広告配信が行えるサービスを提供する。
現在、デジタルメディアの広告取引においては、運用型広告の取引が急増している。中でもRTBを利用した運用型広告では、ユーザーの行動(どのような消費者がサイトを訪れているか、どのような消費者が広告に触れて反応しているか等)の精緻な把握が可能になる。そしてRTBの広告効果の最大化を図るには、複数のプラットフォームを一元管理する必要があることから、同社は今回の取り組みに至った。
同社は、RTBによる消費者インサイトの把握を、広告コミュニケーションのプランニング基盤として活用し、ユーザー(消費者)へのアプローチの精度を高めていく。今後はグループ会社が持つ知見やノウハウの共有化を進め、国内においても国際標準の運用型広告のサービスを提供し、マーケティング・コンバージェンスをリードする体制の構築を目指す。
マーケティング・コンバージェンス:戦略策定から実行までを統合したソリューショング能力、オンライン、オフラインを問わずグローバルに展開するデータ活用能力、システム構築からアプリケーション開発までの技術リソース全てを統合して活用するマーケティング活動のこと。