2006年9月7日付けで発表された米Nielsen//NetRatings(ネット利用動向に関する情報提供サービスを行なっている企業)のレポートによると、中国人のインターネットユーザーの82%がインターネットが彼らの主要な情報源である、と、報告されている。
「中国のようなな莫大な人口がブロードバンドを利用することは、今後ウェブ広告がいかに成熟期を迎えていくかを物語っています」
とNielsenがコメントをしている。
「ブロードバンドの一般化はますます増えていき、中国で作られているWebサイトも、早いうちには広告主に載せやすいように作り変えるだろう」
またこのことは、「広告がどこにあるのが良いか」、また、「広告のチャンスがどのような背景にあるのか」を理解しないといけない。そのためNielsenは2005年5月に「AdRelevance(競合サイトが新しい広告キャンペーン始めるのを監視することができるシステム。サイト運営者は直接新しいキャンペーンの広告主に連絡を取ることができ、広告主やその代理店もライバルがどんなところで広告を展開しているか知ることができるもの)」を、国のトップレベルのWebSiteをモニターするために実験的に導入した。
中国におけるオンライン広告の普及のスピードには、一目置くところである。2006年5月には、587人の広告主が3700個のバナーによる1500のキャンペーンを開始した。ところが2006年7月までには、キャンペーン数は4倍近くの2200のキャンペーンとおよそ5800のバナー広告があり、さらに調査段階では、5800のバナーに2200の広告主と、40%の増加が見られた。
Nielsen曰く、
「今年5月から7月までの広告の支出はおよそ1億9000万ドルにものぼっています。これは中国の雑誌広告への出稿料とほとんど等しいものでしょう。そして、そこに莫大お金をかけているもののほんとんどがアメリカの企業なのです」
業種でいうと、自動車産業・工業企業・およびFMGC産業が大量に出稿している。
同時に同調査では、中国のシェアが伸びれば伸びるほど、これらのセクターに対して、全体の広告収入の60%を背負うことになる、ということが展望されている。
【中国、2006年7月のオンライン表示広告主TOP10】
- China Mobile
- 日産
- eBay
- Founder
- コカコーラ
- フォルクスワーゲン
- Lenovo
- Mengniu Group
- インテル
- トヨタ