マーケターの仕事をするようになったわけ
――今、どんなことをされているのですか。
白江さん:私がいる部署では、法人向けのクラウドサービスを提供しています。その中のひとつである、モバイル向けのコンテンツ配信サービスの企画から、プロモーション、そして運用までを担当しています。
――それは範囲が広いですね。バリューチェーンの初めから最後まで全部じゃないですか。
白江さん:はい。しかも、先日まで4人だけのチームだったので、結構大変でした。でも、少ないリソースだからこそ、互いに協力しながら乗り越えてきましたし、連帯感は強いです。
――素敵なチームワークですね。入社当時からその仕事をされていたのですか。
白江さん:いいえ、入社当時はコールセンターでオペレーターとして、ネットワーク故障などのトラブル対応を行っていました。
――えっ、それは随分畑が違いますね。運用は大事な仕事ですが、企画とかの経験があったというわけではないんですよね。では今の業務になったきっかけは、何だったのでしょうか?
白江さん:これまでの保守という仕事にもやりがいを感じていましたが、今後のキャリアプランとして、企画系の業務に就きたいと考え、今の部署には入社3年目のときに着任しました。着任当初は、現在担当しているサービスはリリース前の構築段階でしたので、保守や運用に携わっていた経験を活かすこともできました。
――サービス開始前から、構築に携わっていたんですね。実際に異動してみてどうでしたか?
白江さん:インフラの世界から、アプリケーションの世界に移動し、企画から運用まで一貫して携わるようになったので、用語や考える方向性の違いに戸惑うこともありましたが、仕事の幅はぐんと広がりました。ただ、正直に言えば、幅が広がりすぎて、各業務をキャッチアップしていくのに苦労しました。そういう点では、リリース前の企画とリリース後の運用は分業にしてもいいのでは、とも思うのですが……大元さんはどう思いますか。
――新しいサービスの立ち上げなので、ある程度軌道に乗るまでは、企画を担当した人がプロモーションや、運用に関わる方が良いと思いますよ。企画を担当していた人間がその後の行程から外れてしまうと、バトンを受け取った人はそのサービスに対して思い入れが少ないので、上手くいかないケースもあるのでは。
白江さん:なるほど。たしかにサービスへの情熱や想いって大事ですよね。