Facebookは10日、パブリッシャーの要望に応えて3つの新機能を発表した。そのひとつ「Interest Targeting」は、パブリッシャーのFacebookページに「いいね」した人を興味関心別の小さなグループに分け、そのグループを指定してターゲティングできる。たとえば、パブリッシャーがあるスポーツの記事を投稿するとき、そのチームの試合に興味がある人にだけその投稿を表示することができるようになる。
この機能は、ターゲット設定とプライバシー設定が可能なすべてのFacebookページで利用可能となっており、デスクトップからのみアクセスできる。
ふたつ目は「Post End Date」という機能で、投稿をニュースフィードで表示するのをやめる日時を指定できる。これは古くなって意味をなさないような投稿をオーディエンスに見せないようにするためのもので、投稿自体はパブリッシャーのFacebookページで表示され続ける。この機能も、ターゲット設定とプライバシー設定が可能なすべてのFacebookページで利用可能となっており、デスクトップからのみアクセスできる。
3つ目は大きなパブリッシャー向けのオプション機能「Smart Publishing」。これまで、パブリッシャーにとって、どの記事がオーディエンスに響くのかを予想することは難しかったが、Facebook上で人気の記事を特定し、パブリッシュすることができる。
この機能を設定すると、Facebookでよくシェアされるパブリッシャーのサイトへのリンクが、パブリッシャーのページに「いいね!」した人のニュースフィードに表示される。これらはパブリッシャーのFacebookページには表示されないが、インサイトのダッシュボードで確認し、コメントの管理をしたり、Facebookページへ投稿したいものを選ぶことができる。現在この機能は、一部のメディアにのみ公開されているが、数か月のうちに一般公開を開始する予定だ。
また、分析ツール「インサイト」の新機能「Domain Insight」に「Top URL」セクションを追加。URLのレベルごとにレポートを見ることが可能になり、他のFacebookページやインフルエンサーが、いつパブリッシャーの投稿をシェアしたかを確認できる。たとえば、セレブがあるURLをシェアしたとき、なぜそのURLがより多くの人々にリーチしたかを知ることができるようになる。
また、多くのサードパーティの分析ツールでFacebookからのオーガニックなトラフィックのパーセンテージが低めにカウントされる原因となっていたバグをフィックスしたことも発表。これまでリファラーデータがFacebookのアウトバウンドのモバイルクリックの一部をロストしていたという。このバグフィックスはiOSで行われ、Androidでも間もなく対応する予定だ。
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