エコンテは、2005年Q3以降の決算発表をもとに、Googleの成長を直感的に把握できる「インタラクティブ・チャート」を公開した。同チャートでは、PL(損益計算)、BS(バランスシート)、GAAP(米国会計基準)ベースと非GAAPベースの営業利益・純利益、TAC(トラフィック獲得コスト)の4点について、クオーター毎に時系列で比較して見ることができる。
グラフにマウスオーバー(スマートフォンの場合はタップ)すると吹き出しが表示され、詳細な数値を見ることができる。PCでは、グラフ上部の各項目名をクリックすることで、表示/非表示を制御することができ、見たい項目のみを表示させ比較することも可能だ。スマートフォンで見る場合は、縦長の画面でも見やすいよう、縦方向の時系列グラフを表示している。
例えば、2015年4月に発表されたGoogleの2015年Q1の決算発表を受けて、多くのメディアが「売上高は前年同期比12%増加」と報じた。これは、Googleの決算発表のサマリーを元にした報道だが、時系列でPLを見てみると、過去最高だった2014年Q4から2015年Q1にかけて、一時期売上が下がっていることが明らかに。ただ、全期間を通して見ると順調に成長していることがわかる。
また、Googleは2012年に携帯機器メーカーのMotorolaを買収したが、わずか2年足らずの2014年1月末に売却。PLのグラフのうち、この期間のMotorola関連の項目のみを表示し売上と原価の関係を見ると、売上に対して原価がほぼ同額かかっており、売却の理由も納得できる。
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