中小企業に勤める方や個人事業主では特に、専門ではなくてもフライヤーやバナーなどを作らなければならないことがあるのではないでしょうか。そんなとき、初心者や素人が悩みに悩むのがデザインです。
1枚の紙面、あるいはイラストソフトのキャンバスに面と向かい、伝えたいメッセージをどれくらいの大きさで、何色で、どこに配置すればいいのか、うんうんと悩んで時間だけが過ぎていった経験はありませんか? あるいはデザイナーが作ったものに対して要望があるのに、「ふわっとした感じ」とか「どーんと勢いよく」といった曖昧な言葉でしか説明できず、意思疎通ができなかったことは?
素人はつい自分の感覚を信じ込み、「なんとなく」でデザインを判断してしまいがちです。しかし、すべてのデザインには目的と理由があり、言葉で説明できるのです。
翔泳社が8月21日(金)に刊行した『もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本』は、いいデザインに潜む理由を解き明かしながら学べる解説本です。デザインがセンスではなく知識で決まることを、ぜひ知ってもらえればと思います。
例えばこのポスター、どちらがいいデザインでしょうか。なぜそう思うのか、きちんと理由を考えてみてください。いいデザインに「なんとなく」はありません。
本書はプロの技を丁寧に理論も交えて解説していますので、デザインに自信がない方でもデザイン力を高めてもらうことができるはずです。自分で作るにしろ、デザイナーと話し合うにしろ、知識だけが唯一、武器となるのです。