日本へのアジア観光客が増加し、インバウンド消費を重要なビジネス戦略に組み込む企業は少なくありません。逆から見れば、それはアジア各国が軒並み成長しているということです。特に東南アジアのこの十数年の成長は著しく、6億1,000万人の市場にかつてない魅力を感じている企業もあるのではないでしょうか。
ですが、東南アジア各国の情報をどうやって収集すればいいのか、外資規制のある現地でどの企業とパートナーシップを組めばいいのか、分からないことだらけで頭を抱えている方も多いかもしれません。
東南アジアの企業には日本や欧米とは異なる商習慣が存在します。特に企業グループのトップに立つ「タイクーン」と呼ばれる成功者を頷かせることができなければ、パートナーシップを結ぶことは不可能です。初対面でも、会った瞬間彼らにどんなメリットがあるのか説明できなければなりません。
国によって人口も成長度も文化も言語も違う東南アジア。いったい何に気をつけてどう準備すれば、この広大なブルーオーシャンに飛び込んでいけるのでしょうか。
翔泳社では、そんな悩みを抱える方のために『ASEAN企業地図』を11月30日(月)に刊行しました。本書はASEAN諸国で巨大な影響力を誇る企業グループを鳥瞰図で捉え、誰がどんなビジネスを手がけているのか、どの日本企業が提携しているのかを解説。さらにコンビニや通信、カジノ業界などの現状を取りまとめました。
本書は東南アジアに進出するために必要な情報が満載ですが、ただ受け取るだけではビジネスチャンスは生まれません。その中にビジネスの種を見つけ出すような読み方をおすすめします。自社サービスや商品と相性のいい国や企業グループを見つけてみてください。