エンジニアを惹きつける2つの魅力
Slack人気の理由は、主に以下の2つに集約されると分析します。
- シンプルなインターフェイスとモバイルでの利便性
- 他サービスとのAPI連携
実際に使ってみるとわかりますが、Slackは非常にシンプルなインターフェイス。かつ軽量で、「サクサク」動く印象があります。彼らは利用している言語や環境をオープンにしていますが、利用するほどに、無駄な機能をそぎ落とし、ハイレベルな技術でサービスを作りこんでいることがよくわかります。
もし「Slackの前に何を使っていたか」という質問があったら、多くのユーザが「Skype」と答えるのではないでしょうか。あまた存在したチャットサービスの中でも勝者の1つであったSkypeですが、徐々にその勢いに陰りが見えはじめました。
その理由の1つが不安定さ。特にここ数年、彼らは主に通話やビデオチャットなどに力を入れており、文章をメインにしたチャット機能の品質は必ずしも良いものとは言えない状態でした。特にモバイルでは、スマートフォンへの通知が大幅に遅れるなど、デスクトップからモバイル時代への「地殻変動」に成功したとは言い難いものがありました。そんな間隙を突き「チャット難民」たちを救ったのが、Slackだと言ってもいいのではないでしょうか。
また、Slackは多くのサービスとAPIを通じて連携が可能です。たとえばDropboxなら、URLをペーストするだけでファイルをシェアできたり、逆にSlackにアップしたファイルがそのままDropboxに格納されたり、さらにはファイルもSlack内からの検索対象になる、などの便利な使い方ができるのです。

Slackは主にエンジニアの間で人気に火がつきました。その理由は、他サービスを広く受け入れる開放的な姿勢が、オープンな雰囲気を好むエンジニアたちの心を掴んだからだといえるでしょう。他サービスのAPIを利用してより便利にカスタマイズでき、つい作り込んでしまいたくなるような仕組みであることが、Slack人気の大きな理由の1つだと思われます。
目をみはる継続利用率・課金率の高さ
最新の情報(2016年3月記事執筆時点)によると、Slackの2015年売上は約70億円。やり取りされるメッセージ数は月に15億件を超えました。
そして、何より特筆すべきなのは、その課金率と継続利用率の高さです。Slackの1日あたりUUは約230万人なのに対し、有料ユーザは約67.5万人。さらに、有料ユーザの継続利用率はおよそ98%と、非常に高い数値を保っています。BtoBサービスということで、一度使い込むと離れにくくなるという特徴はあるにしても、利用者のハートを確実につかんでいる証拠でしょう。
ちなみに、アメリカに次ぐ利用者を誇っていた国は、つい最近まで日本でした。すべて英語表記で日本語非対応にも関わらず、既に日本のユーザにも広く受け入れられています。

 
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                
                                 
                                
                                 
              
            