SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

「comico」「pixiv」「@wiki」の利用構成比、7割が18~34歳【ニールセン調査】

 ニールセンは、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)の2016年2月データをもとに、国内の18~34歳のスマートフォンの利用状況を分析し、次のような結果を発表した。

  • 18~34歳のユーザーの割合が最も高いのは「comico」の79%
  • 「MERY」「pixiv」「comico」の3つでスマホからネット使う女性18~34歳の51%にリーチ
  • 「pixiv」利用者は「Instagram」よりも「Twitter」を積極的に活用

スマートフォンは生活の一部として定着

 18~34歳におけるスマートフォンからのインターネット利用者は2016年2月時点で2,117万人となり、この年代の人口の86%が利用している規模となった。また、利用時間は1日平均で約2時間との結果が出た。2015年2月からの推移をみると、利用者数は4%増、1日の平均利用時間は3分減とほぼ横ばいであり、スマートフォンが生活の一部として定着していることが分かる。

  米国ではこの年代をミレニアル世代と呼び、デジタルデバイスを使いこなした消費行動に注目が集まっているが、日本でも同様に、この年代が最も活発にデジタルデバイスを活用している年代といえる。

「comico」「pixiv」「@wiki」の利用構成比、7割が18~34歳

 今回の調査結果は利用者数の多いサービスを見るのではなく、インターネット利用者全体における18~34歳の構成比(40%)と比較して、この年代の構成比が高いサービス、つまり、この年代が特徴的に利用しているサービスを見ている。

 その結果、無料で漫画が読めるサービスである「comico」の構成比が79%と最も高いことがわかった。次いで、イラストを軸にしたSNSの「pixiv」75%、ゲーム攻略サイトである「@wiki」74%となった。

18~34歳の構成比 TOP5サービス 2016年2月
18~34歳の構成比 TOP5サービス 2016年2月

 またそれぞれの男女比を見ると、女性向けのキュレーションメディアである「MERY」、女性をターゲットにした文字入力キーボード「Simeji」を展開する「Baidu」は女性の割合が高くなり、加えて前述の「comico」や「pixiv」でも女性の割合が高く、これらのサービスを女性が活発に利用していることが分かった。一方、「@wiki」は男性の割合が高くなっていた。

18~34歳の男女構成比 TOP5サービス 2016年2月
18~34歳の男女構成比 TOP5サービス 2016年2月

重複利用率が高いのは「Instagram」と「MERY」、「Twitter」と「pixiv」

 女性の割合が高かった「MERY」「pixiv」「comico」の3サービスに着目し、18~34歳の女性の中での重複利用状況をみると。3サービスをすべて利用している人は、23万人と重複利用者は少なく、各サービスが単独で利用されていることがわかった。また、この3サービスの非重複利用者(625万人)で18~34歳女性の51%にリーチができる。

18~34歳の3サービス重複利用状況 2016年2月
18~34歳の3サービス重複利用状況 2016年2月

 次にSNSアプリとの重複利用をみると、「Twitter」の重複利用率が全体的に高かった。その他のSNSでは「Instagram」と「MERY」の重複利用率が44%となり、「pixiv」、「comico」と比較すると20ポイント以上高かった。また、「pixiv」利用者では「Instagram」の利用率は17%にとどまる一方で、「Twitter」の利用割合が76%と他2サービスと比べても高くなっていた。このように、利用しているメディアにより大きな差があることがわかる。

18~34歳のSNS重複利用状況 2016年2月
18~34歳のSNS重複利用状況 2016年2月

 今回の結果について同社エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は、次のような見解を示している。「スマホの利用の中心となっているSNSであっても、その利用傾向に違いがありました。企業にとっては、年代や性別に加えて、ユーザーが利用している各メディアの特性を考慮にいれることで、自社がターゲットとしている層に効率的にメッセージを届けることが可能になることを示唆しているのではないでしょうか。情報過多により、企業が発信するメッセージが伝わりにくくなっている現在、改めて自社顧客や情報を伝えたい相手を理解することが重要になっていると言えるでしょう」

【関連記事】
「フリマアプリ」利用、1年で3倍超/4割が雑誌との接触機会「減った」【ジャストシステム調査】
何らかの形でオンデマンド番組を視聴/テレビとストリーミングは補完し合う関係【ニールセン調査】
8割の消費者が企業のWebサイトからの情報が関心と「ズレてる」と回答【アドビ調査】
若年層はSNS・まとめサイトからニュースを取得/ミドル層はニュースを積極的に探す【LINE調査】
日本はPC利用が中心の国であることが判明/各国で変わるメディア消費【カンタ―・ジャパン調査】

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/03/30 09:00 https://markezine.jp/article/detail/24186

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング