『VRコンテンツ最前線 事例でわかる費用規模・制作工程・スタッフ構成・制作ノウハウ』は、VRコンテンツでマーケティングを行ないたい、イベントを企画したいという企画者側の方に、少なくとも知っておいてほしいことを開発者目線でまとめたいわば入門書です。
VRコンテンツが注目を浴びる中、これを最大限に活用したいと考えるのは当然です。しかし、VRの実際を何も知らないでイベントなどを企画すれば、開発者側との食い違いが起こるだけでなく、なにより大切なユーザーの体験を損なうことに繋がりかねません。だからこそ、いまのVRには何ができて、費用感や制作期間はどれくらいで、どのように開発者と意思疎通を図ればいいのか、きちんと知っておく必要があります。
本書ではVRコンテンツの基本的な仕様(できることやできないこと、利用する機器など)を説明したあと、最新の事例を多数紹介しています。事例から学べることはたくさんありますが、担当した制作会社のコメントを参考にできるのが本書の特徴です。付録でも「制作会社紹介」を掲載していますので、まだイベントを企画したことのない方にとってはそれだけでも価値があるかもしれません。
もう一つの付録には「VRあるあるトラブル集」を掲載。本書の主眼は企画者側と開発者側のコミュニケーションを円滑にしてもらうことにあります。例えばVRコンテンツの尺をイベント前日に縮めたいだとか、ケーブルを踏んだり機材をなくしたりするだとか、開発者側に嫌われるトラブルを起こさないように、何がトラブルに繋がるのかを本書を通して知っておいてもらえればと思います。
まだまだノウハウが蓄積していないVR、企画者も開発者も一緒になってユーザーが楽しめるコンテンツを作っていきましょう!
目次
Part 1:VRを取り巻く状況
Chapter 1 なぜ、いまVRがアツイのか?
Chapter 2 VRコンテンツの仕様を考える
Part 2:事例で見るVRコンテンツ
Chapter 3 実写系コンテンツ
Chapter 4 CG系コンテンツ
Chapter 5 周辺技術・ツール
Appendix1:VRあるあるトラブル集
Appendix2:制作会社紹介