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「あのキャンペーン」の担当者に直撃!

「あえて車から離れることで、はじまる関係もある」日産が“手を叩けば自動で戻るイス”を作った理由

誰でも共感できるカーライフをフックに、課題解決を目指す

 今回の取り組みを経て、次の展開としても、日産や自動車に興味がない層にもわかりやすい形でコミュニケーションをして、日産の技術を伝えていきたいと冨井氏は語る。

 「私はチームリーダーとして全体を見る立場となりましたが、これからもソーシャルでは車の直接的な訴求ではない、誰にでも関係するカーライフのトピックを通してコミュニケーションを取り、日産の良さをアピールしていければと思っています。また、私自身は携わるメディアが増えたものの、それらをいかに融合させるかといった手段から入るのではなく、課題を明確にした上で、どういった使い方をするのが最適解かを考えるIssue drivenを引き続き大切にしていきたいと思います。

 今回はイスを作って動画でも紹介するというアウトプットになりましたが、最初からイスを作ろうとしていたわけではありません。あくまでも、日産や車に興味がない人へリーチしたいという課題があって、その解決に適したものを検討して選んだ結果です。今後も、様々なメディアの選択肢があるなかで、課題に合うものを選び、どう使っていくかを考えていきたいですね」(冨井氏)

 最後に、今後もインテリジェントパーキングチェアのようなおもしろいプロダクトの制作予定はあるのかを聞いたところ、「ありますよ。今の時点では詳細は秘密ですが、また近々、ニュースをお知らせできると思います」とのことだった。

 その言葉の通り、9月27日、日産が新たな動画を公開した。それが、"座っていれば行列を自動で進んでくれる"イス「プロパイロットチェア(ProPILOT CHAIR)」だ。

 

 

 座って待つだけで自動的に行列の先頭まで連れて行ってくれるイスが着想を得た技術は、高速道路など、自動車専用道路の同一車線での自動運転技術、「プロパイロット」。渋滞時も巡航走行時も、アクセル、ブレーキ、ステアリングをクルマが自ら制御することで、ドライバーの渋滞のイライラやロングドライブのストレスを軽減する。

 ちなみに、今回は試用してみたい飲食店などへ実際に「プロパイロットチェア」の無償貸与をする予定で、応募にはSNSを活用するという。このプロジェクトが次はどのような展開を見せるのか、これからも日産の動向を注目したい。

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この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター
出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/10/06 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25237

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