NTTドコモ、ゼンリン、ゼンリンデータコムは、AI技術を活用した自動車向けの音声エージェントサービス「AIインフォテイメントサービス」を共同開発した。2017年4月17日(月)からNTTドコモが法人企業向けに提供を開始する。
同サービスは、NTTドコモのAI技術の中の「自然対話技術」「行動先読み技術」「高度情報検索技術」と、ゼンリンが提供するカーナビ向け地図・コンテンツを利用するために必要なゼンリンデータコムの検索エンジンを、それぞれが新たに開発しカーナビメーカーなどに提供するものだ。
同サービスでは、3つの新たな機能を従来のカーナビに搭載する。
1つ目は「自然対話技術」により、ドライブ中に必要な全ての操作が音声で可能となる。これにより、従来のカーナビのように目的地検索をする際に住所や電話番号を一文字ずつ入力するなどの煩わしい操作を不要とし、運転中でも安心かつ安全、便利に操作できる。また、会話を重ねることでドライバーの趣味や嗜好に合わせた情報を配信するなど、自分だけのカーナビに成長させることもできる。
2つ目に、ドライバーのよく行く場所や利用するルート、出社・退社時刻などの行動パターン・スケジュールと連携し、自動で解析する「行動先読み技術」を活用した機能も提供する。目的地の推測、目的地に関する渋滞・イベント情報など様々なコンテンツを適切なタイミングでドライバーに伝えることで、快適なドライブを可能となる。
3つ目は、ドコモは新たに開発した「高度情報検索技術」をゼンリンデータコムの施設検索エンジンに追加した機能。具体的には、目的地検索に対しSNS上で施設がどれくらい話題になっているかなどの解析結果を加え、人気度情報順に表示することで、検索機能を向上している。
3社は「AIインフォテイメントサービス」の提供により、ドライバーが安心かつ安全、便利に利用できる機能や最適な情報、ドライバーのサポートを可能とするサービスの提供に向けて取り組んでいく。
【関連記事】
・LINE、 「LINE カスタマーコネクト」の正式販売を開始 4つの機能で顧客対応をサポート
・ALBERTのチャットボット型接客ツール、LINE@との連係開始
・「AI messenger」、企業データから作成した予測モデルとチャットボットの連携可能に
・フジテレビと日本マイクロソフト、クラウドとAI 技術で連携 動画投稿サイトに両技術を活用
・MailPublisher、ユーザー行動を可視化する「クリック分析レポート」機能を実装