ビービットは、同社が提供する広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」において、AppleのSafariブラウザに追加されたトラッキング防止機能「 Intelligent Tracking Prevention(以下、ITP)」への対応を実施した。これにより、ITPの影響を受けずに、広告効果の測定を継続することができる。
ITPとは、Appleが9月20日に追加した機能で、Safariブラウザが広告配信などを目的とする追跡用Cookieを識別すると、一定期間後にCookieの利用制限やアクセス遮断を行うもの。多くのツール・媒体で利用しているトラッキングを目的としたCookieがITPの対象になった場合、Cookie取得後24時間を経過した時点でユーザー追跡に利用できなくなるため、1人のユーザーの行動履歴として計上できなくなる・リターゲティング配信ができなくなるなどの問題が生じることになる。
これまで「ウェブアンテナ」が一部の広告計測に利用していたサードパーティCookieは、ITPの対象となる可能性があることから、同社は今回の対応を実施。Safariブラウザに限りサードパーティCookieに代わり、ファーストパーティCookieを利用することで、ITPの影響を受けない計測が可能となるように対応した。
なお、計測のためには広告のランディングページにWebアンテナのタグを設置することが必須である。
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