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Z世代とミレニアル世代

ミレニアル世代のテレビの楽しみ方/新たな娯楽「ビンジ・ウォッチング」とは?

 世界のスマホユーザーが24億人に達すると言われる中、テレビ視聴は家の中だけの楽しみではなくなった。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどによるストリーミングサービスで、いつでもどこでもテレビドラマや映画を見られるようになった今、通勤中の「ビンジ・ウォッチング(連続ドラマなどを一気に見ること)」はミレニアル世代を中心に日常の娯楽となってきている。Netflixがこのたび実施した調査では、公の場で人目を気にせずにテレビ視聴を楽しむユーザーの姿が浮かび上がってきた。  

後ろから見られても、人前で涙を流しても「恥ずかしくない」

通勤時のビンジ・ウォッチングはミレニアル世代を中心に日常の娯楽になっている

 Netflixは2017年8月24日から9月7日にかけて、Survey Monkeyを利用して北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアで21ヵ国の成人視聴者を対象に、公の場でのストリーミング視聴について調査を実施し、3万7,056の回答を得た。

 これによると、全体の67%の視聴者は、「家の外でストリーミング視聴をするために、自分の娯楽を公の場にさらしてもいい」と回答。「通勤中に必要なもの」として、「動画やテレビドラマへのアクセス」を挙げる人は全体の30%に上り、「食べ物」(25%)や「飲み物」(23%)を上回った。

Netflixの調査では人目を気にせず
ストリーミング視聴を楽しむユーザーの姿が浮き彫りになった
(画像:Netflix調査レポートより)

 「後ろから画面を見られていると知っている」人は、全体の45%。しかし、「後ろから画面を見られていることを恥ずかしいと思う」人は、18%にとどまった。さらに、「後ろから画面を見られていると知っていても、動画視聴を止めたくない」人は全体の77%に上った。公の場で人目を気にせずに、自分の時間を楽しむ視聴者の姿が浮き彫りとなる。ただ、公の場で動画視聴をするのはリスクもともない、「見知らぬ人に話しかけられて、動画視聴を邪魔された」人は27%に上っている。 

 公の場でも感情を隠すのは難しい。同調査によると、大多数の人は動画を見ながら声を出して笑ってしまった経験があり、約20%の視聴者は涙を流したこともあるという。これは地域別に差が見られ、特に感情を表に出す傾向が見られたのはメキシコ、コロンビア、チリといった中南米の国々。一方、最も感情を表さない視聴者はドイツ人だった。

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この記事の著者

山本 直子(ヤマモト ナオコ)

フリーランスライター。日本、中国、マレーシア、シンガポールで証券アナリストや記者を経て、2004年よりオランダ在住。オランダの育児・生活情報やヨーロッパのITトレンドを雑誌やネットで紹介するほか、中国株関連書籍の製作にも携わる。
プロフィール:LinkedIn

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2017/12/08 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27570

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