テレビ以外のデバイスで「ながら視聴」が主流に
居間のケーブルテレビや衛星放送で毎週決められた放送時間にテレビドラマを視聴するスタイルは、若い世代の間では過去のものとなりつつある。
米シンクタンクのピュー研究所(Pew Research Center)が2017年8月に実施した調査によると、テレビ番組をNetflixやAmazonプライム・ビデオなどによるストリーミングサービスで視聴する人は、米国で約28%。18~29歳のミレニアル世代に限ると、この割合が61%と過半数を占めた。
一方、ミレニアル世代でケーブルテレビや衛星テレビをもっている人の割合は37%と、30~49歳の世代で52%に上っているのと比べて大きく後退している。

また、コンサルティング会社のDeloitteが14歳以上のアメリカ人を対象に2016年11月に実施した「デジタル・デモクラシー調査」では、テレビ以外のデバイスでドラマや映画を視聴する人が、ミレニアル世代とZ世代(1990年代半ば以降に生まれたティーンエイジャー)で約半数を占めた。
このうち約9割はテキストを打ったり、ソーシャルネットワークやWebサイトにアクセスしたり、オンラインショッピングをしたり……といった「ながら視聴」を楽しんでいることがわかった。移動可能なデバイスで、いつでもどこでも何かをしながらテレビを視聴するスタイルが主流となってきている。