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イベントレポート

「これから先の未来をつくるのは、アートに関わる人」 Googleが語るこれからのクリエイティビティ


 2018年5月17日、マーケティング会議「Global Marketer Conference」が17年ぶりに東京で開催された。本記事では、その中からGoogleのクリエイティブ・ラボを率いるロバート・ウォン氏のセクション内容をお届けする。

 日本アドバタイザーズ協会と世界広告主連盟の「Global Marketer Conference」が2018年5月17日に開催された。「クリエイティビティがもたらすもの」をテーマとしたセッションにて、Googleクリエイティブ・ラボのバイスプレジデントであるロバート・ウォン氏が登壇。Googleに入社してからの活動と、これからのマーケターのあり方について語った。

Googleクリエイティブ・ラボ バイスプレジデント ロバート・ウォン氏
Googleクリエイティブ・ラボ バイスプレジデント ロバート・ウォン氏

 ロバート・ウォン氏は、スターバックスのデザインチーフ、またGoogleクリエイティブ・ラボ創設者の一人として知られている。ファストカンパニーによりデザイン・オブ・マスター賞を授与したほか、「アメリカで最も影響力のあるデザイナー50人」の一人に選ばれた。

重要なのはテクノロジーではなく、テクノロジーをどう使うか

 セッションの冒頭で、ウォン氏は「クリエイティビティ、デザイン、ブランディング、マーケティングは、Googleにとって今や重要な存在だが、10年前はまったく違った」と語った。

 ウォン氏は、芸術学位をとったグラフィックデザイナーだったが、Googleには優秀な学者が多く、とにかく「失敗するな」と自分に言い聞かせていたそうだ。その一方で、「Googleが我々の生活、そして子どもの未来をつくる会社であるならば、エンジニアだけに任せてはいられない。芸術、アート分野の人にも、その『未来』をつくる仕事をしてほしい」と強く思ったという。

 しかし、「ブランディング」「デザイン」「ストーリーテリング」といったウォン氏のキャリア形成の基となったものは、Googleのそれまでの成功には必要のないものだった。Googleは優秀なエンジニアが開発する製品ですでに成功を収めていたため、それらに必要性を感じていなかったのだ。

 ウォン氏は、エンジニアとは違った視点でGoogleのためになることをしようと考えた。そこでまずウォン氏が注目したのが「Google Search」だった。Google Searchは年に900回もの技術革新を行っており、様々な可能性を提供しているものの、ほとんどの人はそのことを知らなかったという。ウォン氏自身、入社後に「そんなこともできるの?」と驚いたそうだ。

 そのため、「Google Searchでできること」を動画としてまとめ、テレビCMとして流した。これは、Google初のテレビCMだった。動画はテクノロジーのすごさを訴えるものではなく、「Google Searchを使うことで、どれだけ人生が豊かになるか」にフォーカスした。ウォン氏は人々の感情に訴えることで、水や空気のように当たり前の存在であったGoogle Searchに愛着心を持ってもらおうとしたのだ。

 テレビCM放送後には、「素晴らしい動画だ」「Googleでこんなことができるなんて知らなかった」という声が多く聞こえたという。「人々にとって真に重要なのは、テクノロジーではなく、テクノロジーをどう使うか、テクノロジーによって何がもたらされるかだ」とウォン氏は語った。

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

1993年生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。Web記事に加え、定期購読誌『MarkeZine』の企画・制作、イベント『MarkeZine Day』の企画も担当。最近はSDGsに関する取り組みに注目しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2018/06/01 13:09 https://markezine.jp/article/detail/28500

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