東京急行電鉄は、街ジャックメディア開発事業「ROADCAST(ロードキャスト)」を開始することを発表した。同事業は、渋谷エリアに点在する住居や店舗などの未活用壁面を、同時展開するプロモーション手段として提供するというもの。
渋谷の街全体をメディアとした情報発信ができるため、広告主は、同じものを何度も目にするような展開によってインパクトを生んだり、場所に合わせて異なる表現を施すことで「探して見つける」楽しみを提供するなど、効果的な情報発信を見込める。
また壁面所有者は、利用料収入が得られるほか、落書きに悩まされることもある壁面を綺麗に維持管理できる。さらに、渋谷を訪れると興味深い情報が得られ、おもしろい体験ができるというイメージが広がることで、来街促進や回遊性の高まりによる滞在時間の長期化につながり、街全体の活性化も期待できる。
同社は、2018年夏から渋谷駅周辺の未活用壁面約30ヵ所を利用したテストマーケティングを行った後、2019年4月までに、約100ヵ所の壁面で展開する渋谷街ジャックメディアとしての運用開始を目指している。
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