楽天は、楽天グループの研究開発機関である楽天技術研究所と会津大学による共同研究において、楽天技術研究所が開発した「遠隔スタイリング支援システム」を搭載する電気自動車「リモートファッションコミュニケーションビークル」を用いて、デジタルサイネージを活用した次世代型の買い物体験を提供する実証実験を実施した。
「遠隔スタイリング支援システム」とは、遠隔地にいるスタイリストと試着室(車体)にいるユーザーをインターネット経由でつなぎ、ファッションアドバイスを行う仕組み。スタイリストは、音声会話アプリ経由でユーザーと会話をしながらタブレットを操作。サイネージ上のユーザーにデジタル化されたファッションアイテムを重ねて、スタイリング提案を行う。ユーザーは、デジタルサイネージ上に表示されるQRコードを読み込むことで、気に入った商品を「楽天市場」で購入することができる。
楽天と会津大学は、同実証実験により、オフラインのショッピング体験において課題とされていた「地域的制約」「物理的制約」「心理的制約」(※)という3つの課題解決と、育児や介護の都合で店頭に出られないスタッフが在宅で勤務できるようにするなど、新しい働き方の実現を目指している。
※地域的制約:地域によるファッション体験の格差
物理的制約:店舗スペースによる在庫や品揃えの確保の困難
心理的制約:利用客がショップ店員からスタイリング提案される際に感じる不安
【実証実験概要】
日時:2018年7月23日(月)11時~15時
場所: 福島県会津若松市 美工堂前(〒965-0805 福島県会津若松市西栄町6-30)
電気自動車提供:日産自動車株式会社「e-NV200」
接客提供:有限会社ズーティー(ショップ名「イーザッカマニアストアーズ」)
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