電通デジタルは、スマートスピーカーの日本における利用実態について調査を実施。結果を発表した。
スマートスピーカの特徴を理解している人は2割以下
スマートスピーカーという名前を聞いたことがある人は58%だった一方、その内容や特徴まで理解している割合は約18%という結果に。また、所有率は5.9%と、普及が限定的である状況が明らかになった。
用途は一部の機能に集中
スマートスピーカーの購入理由として、所有者の約4割が挙げたのは「音楽スピーカーの代わりになる」こと。実際に7割以上の所有者が、音楽聴取のためにスマートスピーカーを利用しており、用途が一部の機能に集中している傾向が確認された。
あわせて、スマートスピーカーによる生活の変化を尋ねたところ、所有者の多くが「音楽をよく聴くようになった」と回答した。
企業のアプリ提供はエンゲージメント形成に効果的
スマートスピーカーの購入前に期待をもっていたにも関わらず、幻滅してしまった層は限定的。多くの所有者が事前の期待も大きく、購入後もおおむね満足していることがわかった。
また、企業が提供する3rd Partyアプリの利用者は一部を除きまだ多くないものの、利用している場合はエンゲージメント形成に役立っていることがうかがえる。
普及のカギは「音楽以外」の機能充実
現時点でスマートスピーカーを所有していない理由を尋ねたところ、一般的に言われる「発声の恥ずかしさ」や「音声認識精度」よりも、「利用したいことがない」や「どんなことができるのかよくわからない」といった内容が上位に。このことから、音楽以外の機能拡張や、3rd Partyアプリの拡大が、普及のカギを握ることがうかがえる。
なお、今後期待する機能には、「気分や感情を読み取ったサービスの提供」や「暮らしのサポート」などが挙げられた。
【調査概要】
調査時期:2018年12月
調査方法:ネット調査
調査対象:全国の満15~69歳の男女個人、10,000ss
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