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「天気の子」コラボが大きな話題に クラシルに聞く、強力コンテンツとのコラボの秘訣

 2019年7月の公開からロングランヒットを記録している、新海誠監督作品の「天気の子」。同作品では様々な企業とのコラボによるプロモーションが話題になりましたが、delyが提供するレシピ動画サービス「クラシル」とのコラボもその一つ。本記事では、今回の本施策を担当したdelyの野村さんと井指さんに、強力コンテンツとのコラボをどう実現し、話題化に成功したのか、お話を伺いました。

「天気の子」×「クラシル」でシナジー効果を

MZ:今回は、delyの執行役員でレシピ動画サービス「クラシル」に関するマーケティングを統括している野村知己さんと、同サービスのプロモーションやASOなどを担当している井指輝さんのお2人に、映画「天気の子」の劇中レシピの考案・提供などで話題となったプロモーションについてお伺いします。

 まず、今回なぜ「天気の子」とコラボすることになったのでしょうか。

今回のインタビュイー

写真左:dely株式会社 執行役員 マーケティング部
    野村知己(のむら・ともき)氏

 2009年九州大学卒業後、インターネット広告代理店に新卒入社。アプリに特化したソリューション事業を責任者として立ち上げ、大手企業を中心にコンサルティングを行う。2018年1月よりdelyにジョインし、オンライン/オフライン問わずマーケティング全般を統括。2019年4月よりマーケティング担当執行役員に就任。

写真右:同社 マーケティング部 カスタマーグロースプロモーション ディレクター
    井指輝(いさし・ひかる)氏

 クラシルのプロモーションやアプリストア最適化などを担当。今回のようなIPとのコラボや、ハロウィンなど季節ごとのイベントにあわせたプロモーション企画も担っている。

井指:今回のコラボですが、実は「天気の子」の制作段階で先方からお話をいただいて実現したものなんです。「天気の子」の監督である新海誠さんは、ご自身の作品中に料理をするシーンがある場合は特に「実際においしく作れるかどうか」を意識していらっしゃるんです。

 「天気の子」の劇中に登場する料理も、実際に監督が料理のイメージを考案し、制作スタッフの方々と作られたそうなのですが、思っていた味と違ったようで、レシピ考案のプロに協力を仰ぐことが決まったそうです。そこでご縁があり、クラシルにお声かけをいただきコラボが実現することとなりました。


MZ:元々作品に出てくるレシピをクラシルが動画化したのかと思っていたのですが、レシピを考案するところから携わっていたんですね。新海誠さんの作品の影響力も考慮してお引き受けされたのでしょうか。

井指:影響力はもちろんですが、今回コラボさせていただくことになったのは、作品とサービスの親和性が非常に高いからです。クラシルのサービスをリリースしてから3年が経ち、映画やアニメ、ドラマなどとのコラボに関するお話をいただくことも増えてきました。ただ、やはり作品の中で出てくる料理がその作品の軸となっていないと、コラボしても大きな話題にはならず、お互いにとってメリットが少ないと考えています。

 「天気の子」に関しては、新海誠さんの過去作品を拝見したところ、おいしそうな料理が登場していたり、SNSなどでも話題になっていたりと、クラシルと非常に親和性があり、我々としても「天気の子」の話題作りにお力添えできるのではないかと考えました。

MZ:野村さんはいかがですか。

野村:コラボに関しては先ほど井指がお話しした、親和性を非常に大事にしています。双方が組むことでシナジー効果が生まれるかどうかは非常に重要ですね。「天気の子」コラボのレシピ動画に関しても、新海誠作品のファンの方と、クラシルのユーザーが行き来することで、よりお互いの作品・サービスに対して大きな影響力を生み出せるような施策になるのではないかと考えていました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/10/31 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32175

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